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2007 年度 実績報告書

近世芸能興行における「興行権」と動産所有に関する相関的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17720161
研究機関佛教大学

研究代表者

斉藤 利彦  佛教大学, アジア宗教文化情報研究所, ポスト・ドクター (10399058)

キーワード芸能興行 / 上方 / 大坂 / 興行権 / 動産所有 / 説教讃語名代 / 説教者 / 三井寺
研究概要

1.研究基礎資史料の収集(継続)
(1)近世芸能興行関係資料の所在確認と必要資史料の収集
上方地域の芸能興行に関係する基礎資料の調査を、二ヵ年度の補足的に行った。特に播州地域の興行権に関わる調査を実施した。木戸札の実物の所在確認ができたことは大きな成果であった。
(2)近世芸能興行関係文献調査とリスト作成
これまでの調査とリスト加増の調査と作成を行った。先行研究の整理と問題点の把握をより確実に行えたことは大きな成果であるといえる。
(3)「動産所有」関係文献調査と整理
「動産所有」関係文献の調査と整理を実施した。この調査により、近世動産所有関係の研究が十分ではないことが、より鮮明となったこと、法律学方面の研究に大きく示唆をうけること、かつ知見を深めることができることを確認したことは成果として特筆できるといえる。
2.収集資史料の整理と分析
(1)説教讃語名代の性格と所有者の分析
これまで近世大坂地域の宮地芝居研究のなかで、研究が手薄な当該興行権について、その性格や所有者の身分的属性、所有変遷について分析した。また上記興行権を考察するうえで、前段階として重要なである説教者の組織編制に関する考察した。
3.分析の結果
最終年度にあたる当該年度は、二ヵ年度に継続して資史料収集や文献調査などを合理的かつ効率的に実施した。また「興行権」の具体的考察として説教讃語名代を分析。合わせて前段階の説教者の組織編制、地域社会との関係をも考察。これらの研究成果の一端を学会で発表し活字化した。今年度の研究成果は口頭報告2回、学術雑誌掲載3本、その他1本である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 「西田直二郎と民俗調査-田楽の映像記録撮影を中心に-」2008

    • 著者名/発表者名
      斉藤 利彦
    • 雑誌名

      『佛教大学アジア宗教文化情報研究所研究紀要』 4

      ページ: 37-65

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「近世期説教者の組織編制について」2008

    • 著者名/発表者名
      斉藤 利彦
    • 雑誌名

      『(財)世界人権問題研究センター研究紀要』 13(印刷中)

  • [雑誌論文] 「近畿地方の農村芝居と村-福知山市北部地域を中心に-」2008

    • 著者名/発表者名
      斉藤 利彦
    • 雑誌名

      『国立歴史民俗博物館研究報告書』 (印刷中)

  • [雑誌論文] 「顔見世」2007

    • 著者名/発表者名
      斉藤 利彦
    • 雑誌名

      『雲母』 11月号

      ページ: 15

  • [学会発表] 「音声資料と芸能-東京例会開催の趣旨説明-」2007

    • 著者名/発表者名
      斉藤 利彦
    • 学会等名
      芸能史研究会
    • 発表場所
      国立能楽堂
    • 年月日
      2007-12-01
  • [学会発表] 「近世期の説教者と地域社会」2007

    • 著者名/発表者名
      斉藤 利彦
    • 学会等名
      芸能史研究会
    • 発表場所
      キャンパスプラザ京都
    • 年月日
      2007-08-10
  • [学会発表] 「近世中期説教者と地域社会」2007

    • 著者名/発表者名
      斉藤 利彦
    • 学会等名
      (財)世界人権問題研究センター
    • 発表場所
      (財)世界人権問題研究センター
    • 年月日
      2007-05-16

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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