研究課題
若手研究(B)
アルザスの強制召集兵の問題を、第一次世界大戦期から第二次世界大戦期までのアルザスにおけるアイデンティティの変動/変容の中に位置づけ、ネーションステイトが根源的に抱える矛盾の結節点として、強制召集兵の存在と彼らの体験、そして彼らの存在とともにアルザスが戦後抱え込んだ「ふさがらない傷口」を提示した。それは「ナショナル・ヒストリー」に包摂されえない体験・記憶であり、このような「内部の〈外部〉」の存在は、ネーションステイトという体制の根本的矛盾を示していると言えよう。
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