研究課題
(1)1945年度以降、現在までに報告されている、洛東江以東地域で確認された日本列島系資料を抽出し、データベースを作成をおこなった。また、最近における研究の進展が著しい洛東江以西地域における日本列島系資料も集成を進めている。(2)古墳時代の渡来文化に関するシンポジュウム(平成17年開催、九州前方後円墳研究会や国立歴史博物館)に参加し、そこで古墳時代の渡来文化の受容様相について、有意義なデータを得て、一部は発表も行なっている。(1)、(3)北部九州や群馬県地域、静岡県地域において資料調査を行い、関連資料を直接観察、実測することでデータの確認をし、論文としてまとめる準備を行なっている。(4)研究課題に関連する新たに刊行された論文集、発掘調査報告書の購入し、そこに記載された日本列島系、朝鮮半島系資料の抽出、分析を行なっている。(5)古代の日朝交渉に関する古代史の文献を購入し、それを熟読し知見を深めることで、考古学的な成果と古代史の成果を総合化することを図った。特にこれまで注目されてこなかった洛東江以東地域(いわゆる新羅地域)と日本列島の交渉について、古代史においても研究が進展しており、それを参考にして考古資料を評価することが必要であり、その作業を進めて、論文としてまとめている。(6)(1)〜(5)の作業を通じて、これまで加耶との交渉を示す資料と把握されていたものの一部に新羅との交渉を示す資料が存在することを再確認し、その成果をまとめる作業を進めている。
すべて 2005
すべて 雑誌論文 (2件)
慶北大学校文学博士学位論文(大邱,慶北大学校大学院)
百済の国際交流-武寧王陵の最新研究をめぐって-(国立歴史民俗博物館国際研究集会)
ページ: 29-36