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2005 年度 実績報告書

焼畑移動農耕社会の出生・死亡動態と人口転換メカニズムに関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17720217
研究機関九州大学

研究代表者

佐藤 廉也  九州大学, 大学院比較社会文化研究院, 助教授 (20293938)

キーワード人口史 / 地理学 / 人類学 / 焼畑 / エチオピア
研究概要

本研究は、エチオピアの焼畑移動農耕社会を対象に、数世代にわたる人びとのライフヒストリーデータを収集して約70年間の人口動態を正確に復元し、それを資源利用・社会経済変化との関連において分析することによって、これまで明らかにされてこなかった小規模生業社会の人口動態と人口転換のメカニズムを明らかにしようとするものである。
研究初年度である17年度は、研究全体の基盤作りとして、(1)当該分野における先行研究の整理と検証すべき主要な仮設の絞込み、(2)人口データベースの構造の検討、(3)過去の現地調査において収拾した既存のデータのデータベース化、をまずおこなった。(1)において先行研究のリストアップと読み込みを行った結果、分析に必要なデータ項目が明らかになった。なかでもとくに、対象とされる個人の性別、生年、結婚・離婚歴、出産歴などの基本的な項目に加えて、移住歴を集落の位置とともに特定することで、移住・定住と人口動態の関係について有効な分析を加えることができるという見通しを得た。これらの知見をもとにデータベースの基本構造を決定し、過去の調査で収拾したおよそ500人の個人データの入力をまず完了した。
なお、本年度に計画されていた実地調査は、既存のデータをデータベース化した結果、予想を上回る分析が可能なことが判明したことと、別のプロジェクトにおいて18年3月に現地を訪れることができたことを理由に、今回はおこなわなかった。なお欠損データを補うための現地調査は次年度の継続研究において遂行する予定であり、その調査において研究の完成に必要なデータ収集は十分可能である。さらに、次回の現地調査において移住歴の分析を行なうために必要なモバイルGIS関連のシステムを整備し、準備を整えた。本年度におけるこれらの準備経過、成果の一部公表については口頭発表を中心におこなった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] Characteristics of fermentation yeast isolated from traditional Ethiopian honey wine, ogol.2005

    • 著者名/発表者名
      Y.Teramoto, R.Sato, S.Ueda
    • 雑誌名

      African Journal of Biotechnology 4(2)

      ページ: 160-163

  • [図書] 森林環境20062006

    • 著者名/発表者名
      森林環境研究会編
    • 総ページ数
      271
    • 出版者
      朝日新聞社
  • [図書] 地域の構造と地域の計画2006

    • 著者名/発表者名
      宮川泰夫, 山下潤編
    • 出版者
      ミネルヴァ書房(近刊)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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