研究概要 |
<ラオスにおける現地調査> 2006年2月にラオス農村ドンクアーイ村において,GPSによる生活活動データの収集・GISによって作成された時空間地図を用いた生活行動に対するインタビューを組み合わせたパイロット調査を行った.世帯内や農村内部での複数人の分業や時空間的な資源の共有がどのように行われているがを実際に知るためには,現地では同時間にある程度まとまった人数のデータを取得する必要がある.このため,25台のGFSを用いて,複数人の活動時間・場所に関するデータを取得した.次に,GISソフトウェア・ノート型コンピュータ・プリンタを用いて,取得したGPSデータを調査直後に現地で分析し,調査カルテの作成を行った.次にそのカルテをもとに活動場所や内容に関するインタビューを行った.これらの作業を行うため,現地において通訳兼調査補助スタッフにつき謝金による雇い上げを行った. <国内データ分析・学会発表> ラオスの首都ヴィエンチャン近郊に点在する工場労働者の居住地データの分析を行い,ラオスの近郊農村の就業と日常生活に関するデータ作成を行った.2005年9月に行われた日本地理学会大会において,既存の調査統計データからラオスの日常生活の時空間の特徴についての研究発表を行った.また,11月に行われた人文地理学会大会において,作成した工場労働者の居住地データの分析を中心としたラオスの日常生活と産業化に関する研究発表を行った.また,2006年3月に行われた日本地理学大会において,GPS・GISを利用した生活時間・空間の調査法についての発表を行った
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