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2007 年度 実績報告書

協同組合における外部監査の研究:中央会監査と会計士監査における最近の変化を受けて

研究課題

研究課題/領域番号 17730056
研究機関小樽商科大学

研究代表者

多木 誠一郎  小樽商科大学, 商学部, 准教授 (50324364)

キーワード協同組合 / 非営利 / 監査 / ドイツ
研究概要

拙著『協同組合における外部監査の研究』執筆後に実際に問題となっている事項のうち、代表的な事項の1つである「品質管理審査」について以下のように掘り下げて考察した。
わが公認会計士監査では、一定水準以上の監査の質を確保すべく監査事務所内部で品質管理が行われ、その状況を、日本公認会計士協会に加えて公認会計士・監査審議会が更に二重に監督する。これに対して中央会監査では、中央会内部で品質管理は行われているものの、品質管理に対する外部者による監督が欠如している。協同組合において公認会計士監査に代わって外部監査を担う中央会監査には、公認会計士監査との同等性が求められているが、監査の質の確保が公認会計士監査と同等であるとはいい難く、改善の余地がある。
改善の方向性について示唆を得るために、「ドイツ協同組合法上の中央会の内部における品質管理」に対する外部者による監督について考察をした結果、具体的には以下のような示唆を得た。
ドイツでは公認会計士会議所が運営する品質管理審査システムに、中央会も組み込まれている。これにより公認会計士と同じ枠組みで審査がなされ、協同組合独自の品質管理審査システムを設置する場合に比べて、社会に対する透明性もより増していると思われる。わが中央会監査における監査の質を、公認会計士監査におけるのと同等の水準に確保するための枠組みを設計するのに際し、「特殊性に配慮しつつ同等性を確保する」という観点からなされているドイツにおける品質管理審査のあり方は示唆に富む。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ドイツ協同組合監査団体に対する品質管理審査についての覚書2008

    • 著者名/発表者名
      多木 誠一郎
    • 雑誌名

      神戸市外国語大学 外国学研究 70巻

      ページ: 19,40

  • [学会発表] 中央会監査の存在意義と発展方向について2007

    • 著者名/発表者名
      多木 誠一郎
    • 学会等名
      第7回協同組合理論研究会(日本協同組合学会)
    • 発表場所
      JAビル(東京都千代田区大手町)
    • 年月日
      2007-07-21

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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