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2006 年度 実績報告書

現代政治哲学におけるアメリカとフランス-接近と対立-

研究課題

研究課題/領域番号 17730102
研究機関東京大学

研究代表者

宇野 重規  東京大学, 社会科学研究所, 助教授 (00292657)

キーワード思想史 / 政治学
研究概要

現代アメリカとフランスにおける政治哲学の比較分析を目的とする本研究においては、現代政治哲学の展開における米仏の比較と、そのいずれにもいても注目を集めている思想家アレクシ・ド・トクヴィルに対する現代的読解の、二つの角度から考察を進めている。前者については拙著『政治哲学へ-現代フランスとの対話』(東京大学出版会、2004年)を出発点に、さらに考察を進めている。本年度中にはとくに、現代アメリカの政治哲学との対比において、現代フランス政治哲学の特徴を描くべく、とくに共和主義とデモクラシー論を軸に検討した。その成果は、世界政治学会(2006年7月、福岡)において報告された(「現代フランスにおける共和主義とデモクラシー論」)。
他方、トクヴィルについての研究においても、現代においてなぜトクヴィルが注目されるのか、ということから、逆に現代米仏における政治哲学の問題意識の違いを探った。その成果は研究発表にあるように「トクヴィル復興の意味」という論文にまとめられている。その際のポイントの一つは、現代アメリカにおける自由主義とはかなり異質な意味を持つフランスにおける自由主義であり、トクヴィルの復活は現代フランスにおける自由主義の復活と結びついていることを論じた。
最後に、このような米仏の現代政治哲学との対比との関係で、日本の政治状況についても検討を行った。その成果は、研究発表の一覧にあるように、フランス語で発表された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Les heritages de Koizumi. Liberalisme, nationalisme et <<politique du coeur>>2007

    • 著者名/発表者名
      Shigeki Uno
    • 雑誌名

      La vie des idees 20

      ページ: 25-32

  • [雑誌論文] トクヴィル復興の意味2006

    • 著者名/発表者名
      宇野重規
    • 雑誌名

      フランス思想・哲学研究 11

      ページ: 40-48

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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