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2006 年度 実績報告書

国際規範カスケードの政治過程

研究課題

研究課題/領域番号 17730115
研究機関神戸大学

研究代表者

西山 真規子 (西谷 真規子)  神戸大学, 大学院国際協力研究科, 助教授 (30302657)

キーワード規範カスケード / モメンタム / 対人地雷禁止条約 / 評判政治
研究概要

二年目の18年度は、17年度の成果をさらに補充・発展させる形で研究を進めた。17年度は、対人地雷禁止条約の事例を用いて、国際規範カスケードを現出させる諸国家の動きに焦点をあてて理論を実証したが、今年度はNGOと国際機構についての分析を加え、それらと諸国家の動きとを比較して、規範カスケード過程における国家とNGO国際機構との間の特殊な関係について整理した。この知見は、「規範カスケードにおける評判政治(中の三)」という論文にまとめられた.また、国際地域ごとの国家水流とNGO水流とを比較した実証研究を、国際政治学会秋季大会において報告した。さらに、これまでの研究を理論的に統括しながら発展させたものとして、規範カスケード過程における国際政治と国内政治の連動メカニズムと、その連結点としてのトランスナショナルNGOの政治的行為の特徴についてまとめた論文「多国間条約形成におけるトランスナショナル社会運動の動的共寝モデル」を発表した。18年度には、このほかにも、規範カスケード過程を特徴付ける二陣営間の政治的駆け引きを理論化するために、対人地雷禁止条約形成過程において、全廃派に対する対抗陣営として政治的に重要な役割を果たした米国が、なぜ国原的リーダーシップをとるのに失敗したのかという点についての研究もおこない、その訓告のための短期海外出張も行ったこの点についての分析結果は現在越鋭意執筆中であり、19年度中の発表を予定している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 多国間条約形成におけるトランスナショナル社会運動の動的共振モデル2007

    • 著者名/発表者名
      西谷真規子
    • 雑誌名

      国際政治 147号

      ページ: 95-115

  • [雑誌論文] 規範カスケードにおける評判政治(中の三)2006

    • 著者名/発表者名
      西谷真規子
    • 雑誌名

      国際協力論集 第14巻第2号

      ページ: 119-144

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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