論文タイトル:"Nominal Debt and Inflation Stabilization"状況:現在海外レフェリー論文にて改訂中である。 概要:本稿は、FTPL(物価の財政理論)の応用分野である「通貨危機の財政理論」の政策的含意が、高インフレの発展途上国でしばしば導入されるインフレ安定化政策においては、逆に不安定要因となる可能性があることを示した。 「研究目的」と「研究計画・方法」との関連: 「研究目的」にある3つの目的の内、上記の"Nominal Debt and Inflation Stabilization"は、(a)についての研究成果であり、危機を事前に防ぐために採用される政策が、別の観点からすると新たな脆弱性を持っており、新興市場にとって万全の政策ではなく、今後さらに精査が必要であることを指摘したものである。また、(b)と(c)については、現在も研究を継続中の課題であり、今後具体的な成果としてまとめて行きたい。
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