研究課題
中小企業の資金調達環境の推移と現状、さらに資金調達環境と経済状況や景気との関わりについて、引き続き幅広く検討を進めた。また、中小企業金融関連政策について、前年度に行ったデータ収集、文献収集、各種ヒヤリング等の各種作業、および学会発表やドラフトの公表等から得たフィードバックを出発点として、引き続き幅広く研究を行った。先行研究・文献についても、国内に加えて欧米の動向を含めたサーベイを続けた。その結果、今年度中に得られた研究実績は下記の通りである。まず、中小企業の経済状況に関して、これまで積極的には検討されてこなかった小企業の問題に焦点を当てた分析を行い、特に、小企業の厳しい事業環境の実態を統計的に明らかにする成果を得、論文等として公表した。また、以前より進めてきた中小企業庁が保有する各種データ、および総務省統計局が保有する指定統計の個票にもとづいた分析については、中小企業の人材問題を軸とした研究成果をまとめ、公表した。研究の過程では、学会発表およびコンファレンス報告も行い、そこでの議論を反映した成果を専門学術誌に発表した。さらに、同じくこれまで取り組んできた小企業の退出行動の研究についても、書籍収録論文として発表され一定の成果をみた。加えて、次年度の研究の進展のため、小企業等に関するいくつかのデータの整理にも着手し、各種集計情報の作成やサブサンプルの構築、関連資料の収集等、基礎的な作業を進めた。
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中小企業総合研究 6
ページ: 1-20
日経研月報 335
ページ: 14-20
Department of Social Systems and Management Discussion Paper No. 1153, University of Tsukuba 1153
ページ: 1-31