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2006 年度 実績報告書

日本の生産性運動における労使間・労働組合間の<対立>と<協調>

研究課題

研究課題/領域番号 17730219
研究機関法政大学

研究代表者

梅崎 修  法政大学, キャリアデザイン学部, 専任講師 (90366831)

キーワード生産性運動 / 企業別労働組合 / 労使関係 / 統一労働協約 / 春闘
研究概要

研究プロジェクト開始二年目も、引き続きオーラルヒストリーを続けた。昨年度は人事担当者へのインタビューが主であったが、労働組合(UIゼンセン同盟)のインタビューを開始した。労働組合側からみた生産性運動を把握できたといえる。
また、山梨にある東京洗染機械工業株式会社へも史料調査を行った。東京洗染機械工業株式会社は、対立的な労使関係の時代を経て生産性運動に積極的に取り組んだ会社である。上部団体は全金同盟である。生産性運動をめぐる労使関係史を把握できた。生産性運動の受け入れに関しては、個別企業別労働組合を見るだけではなく、産業別労働組合の活動にも注目すべきである。
とくに生産性条項も含む地域別統一労働協約の締結に関しては、2006年度労務学会大会で論文発表を行った。協約比較分析や個別企業別労働組合と産業別労働組合の対立点などを明らかにした。
さらに、別産業であるが、鉄鋼産業の労使関係に関しても元労働組合リーダーに関してインタビューを行った。中小大手の多いUIゼンセンや全金同盟と異なり、大手企業が圧倒的な力を持つ。したがって私は、大手企業間の調整メカニズムを分析した。分析の結果は、2006年度労務学会大会や2006年度日本労使関係研究協会で発表し、「鉄鋼大手企業における賃金プロファイルの接近:1960、70年代-内部労働市場と産別賃金交渉-」(『日本労働研究雑誌』)にまとめられた。
今後、産業別労働組合の活動にも焦点を当てながら、生産性運動の内実を探る予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 鉄鋼大手企業における賃金プロファイルの接近 : 1960、70年代-内部労働市場と産別賃金交渉-2007

    • 著者名/発表者名
      梅崎修, 青木宏之, 杉山裕
    • 雑誌名

      日本労働研究雑誌 No.548 特別号

      ページ: 17-30

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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