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2007 年度 実績報告書

設計構造行列による自動車モジュール部品のアーキテクチャ特性についての実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 17730235
研究機関東北学院大学

研究代表者

目代 武史  東北学院大学, 経済学部, 准教授 (40346474)

キーワード設計構造行列 / 製品アーキテクチャ / モジュール / 自動車産業 / 製品開発
研究概要

本年度は、国際比較の観点から、自動車モジュール部品のアーキテクチャ特性の分析を行った。自動車業界においても、1990年代半ばから欧州メーカーを中心として、部品のモジュール化が進められていったが、これは生産プロセスのモジュラー化を契機としたものであり、PC業界におけるような製品設計のモジュラー化とは一線を画すものであった。
本年は、製品設計のアーキテクチャと生産プロセスのアーキテクチャの関係性に注目し、主に欧州メーカーによるモジュール戦略の分析を進めていった。その結果、単に部品の集積度を高めたサブアッセンブル型モジュール化では十分なコストメリットが生じず、逆にサプライヤーパーク建設に関わる設備投資費の増大やサプライヤーとの取引関係の硬直化などでメリットが生じていることが明らかになった。この成果は、「欧州自動車産業におけるモジュール生産方式の発展」『東北学院大学経済学論集』第165号、「自動車産業におけるモジュール戦略の成果と課題-欧米を中心とした比較研究」『赤門マネジメント・レビュー』6(12)などで公開した。
しかしながら、当初の目的であった、設計構造行列(DSM)を用いたモジュール部品の製品アーキテクチャ特性の分析は、部分的にしか進まず、研究成果を公表できるまでに至らなかった。また、自動車モジュールの設計構造と生産プロセスとの間の関係を定性的に分析する中で、設計構造行列分析と生産プロセス分析とを対応付ける必要性を強く認識した。設計構造行列を製品アーキテクチャの測定ツールにとどめず、さらに適用可能性を広めるためにも、今後の重要な研究課題である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 「欧州自動車産業におけるモジュール生産方式の発展」2008

    • 著者名/発表者名
      目代 武史
    • 雑誌名

      『東北学院大学 経済学論集』 第165号

      ページ: 51-75

  • [雑誌論文] 自動車産業におけるモジュール戦略の成果と課題-欧米を中心とした比較研究2008

    • 著者名/発表者名
      岩城 富士大、目代 武史
    • 雑誌名

      『赤門マネジメント・レビュー』 6(12)

      ページ: 611-654

    • 査読あり
  • [学会発表] モジュール生産方式の成果と課題:欧州自動車メーカーの工場展開分析2007

    • 著者名/発表者名
      目代 武史、岩城 富士大
    • 学会等名
      国際ビジネス研究学会
    • 発表場所
      高崎経済大学
    • 年月日
      2007-10-28

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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