平成17年度における研究実績の概要は以下の3点である。 1.食品トレーサビリティ関連文献データベースの構築 食品トレーサビリティに関する文献は、2000年4月から2005年12月末現在で、631本に上った。この収集した膨大な文献を「著書名」、「題目」、「文献名」、「出版社・編者」、「巻・号、年」、「ページ」の各項目のもとで分類したトレーサビリティ関連文献データベースを構築した。 2.インタビュー調査の実施及びアンケート調査の企画 アンケート調査をはじめる前段階として牡蠣トレーサビリティ・システムに対する考えや課題等を広く把握するため、宮城県内の牡蠣加工業者9社に対してインタビュー調査を実施した。インタビュー調査により、加工業者を取り巻く経営環境がかなり悪化していることや同システムを導入していることのメリットやデメリット等を詳細に把握できた。このインタビュー調査の結果を受け、仮説を設定し、全11ページから成るアンケート調査票を作成した。既にアンケート調査を実施する準備は整っており、平成18年度4月中旬に実施する。 3.研究発表の実施 2006年2月10日(金)に石巻グランドホテルにて開催された平成17年度石巻専修大学・圏域首長懇談会にて「牡蠣トレーサビリティ・システム再考」という題目で研究発表した。また、2006年6月3日(土)・4日(日)両日に開催される経営情報学会・オフィス・オートメーション学会合同・春季全国研究大会(中央大学八王子キャンパス)にて「牡蠣トレーサビリティ・システムの現状と課題」という題目で発表が決定している。
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