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2005 年度 実績報告書

わが国におけるコーポレート・ベンチャーの導入および実践に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17730243
研究機関白鴎大学

研究代表者

飛田 幸宏  白鴎大学, 経営学部, 講師 (40341771)

キーワードコーポレート・ベンチャー / 社内ベンチャー / スピンオフ / コーポレート・ベンチャー・キャピタル / 新規事業創造
研究概要

本研究における関心は、既存大企業におけるインキュベーション機能としてのコーポレート・ベンチャー(以下CV)による新規事業創造にある。本研究課題の初年度にあたる平成17年度は、CVに関する理論的検討を中心に研究を進めてきた。すなわち、CVに関する国内外の先行研究について書籍や学術論文などを広範に収集してサーベイすることで、本研究の基礎となるCVの体系を整理し、CVに関する論点の明確化を試みた。
また、文献研究と並行して日本企業を事例として、CVの実態に関する調査研究を実施してきた。わが国においては、CVを導入あるいは導入を検討している企業の数は徐々に増加してきているが、日本企業におけるCVは、新規事業進出における組織的実験の意味合いや組織活性化を目的として導入されるケースが多いため、CVが当該企業でほとんど機能していない状況にあることがわかった。CVを導入している場合でも、社内ベンチャー、スピンオフ型ベンチャー、コーポレート・ベンチャー・キャピタルを個別に導入する企業が多く、それらがほとんど有効に機能していないこと、そしてそれらを包括的・体系的に導入している企業はほとんど存在しないなどの知見を得ることができた。
今年度の本研究の成果として、日本経営学会第79回全国大会自由論題において、「コーポレート・ベンチャーの体系と動向」というテーマでそれまでの研究成果の一部を発表した。本報告では、CVに関する理論的な検討を行い、CVの体系を整理するとともに、それまで調査してきたCVを導入している企業の動向について報告した。
次年度以降の本研究の目的として、CVを包括的・体系的に導入することによる新規事業への進出の必要性を明らかにするとともに、既存企業におけるインキュベーション機能としてのCVの実態や今後の方向性を明確にしたいと考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] コーポレート・ベンチャーの体系と動向2005

    • 著者名/発表者名
      飛田幸宏
    • 雑誌名

      日本経営学会第79回大会報告要旨集

      ページ: 143-146

  • [図書] 事業創造論の構築 第7章 コーポレート・ベンチャーによる新規事業創造-母体企業の役割(飛田幸宏執筆)2006

    • 著者名/発表者名
      高崎経済大学附属産業研究所編
    • 総ページ数
      311
    • 出版者
      日本経済評論社

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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