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2005 年度 実績報告書

地域イノベーション・システムにおける本社機能の集積要因としての信頼の機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17730249
研究機関東京富士大学

研究代表者

篠崎 香織  東京富士大学, 経営学部, 専任講師 (50362017)

キーワード地球イノベーション・システム / 信頼 / 産業集積 / 研究開発マネジメント / 石油化学産業
研究概要

本研究は筆者がこれまで行なってきた研究の延長線上にあり、地域に存する企業の本社機能の集積要因としての信頼の機能を産業別に明らかにする目的で着手された。筆者は地域イノベーション・システムに関する研究を通して、地域の優良企業が都市に本社機能を移転させない理由として、地域の顧客や供給業者などの多様な主体との間に形成された信頼関係が寄与していることを明らかにした。また、地域企業によるイノベーティブな成果の背景には、協力主体との絶対的な近接性が存在することを明らかにした。一方、並行して行なっている石油化学製品技術の産学官による共同開発に関する研究では、高度に優れた技術が事業化に結びつかない例は少なくないこと、多様な主体の連携による研究開発は時に状況を俯瞰する主体が欠如しそのマネジメントは非常に困難であることを知った。そして、当該産業の研究開発マネジメントに強い関心を持つに至った。
ここでは、上記の研究を併合させ、石油化学製品製造業の研究開発マネジメントの実態を把握し、イノベーションに結びつけるための要件を明らかにする。以下、本年度に行なった活動を、本年度研究実施計画の事項に対応させて記述する。
1.文献レビュー
化学産業に含まれる業種は多岐にわたり、石油化学産業のみを対象にした研究はあまり多くない。しかし、特定のコンビナートに関する研究や周辺地域の経済効果などに注目した研究は散見された。
2.質問票調査の企画
石油化学製品製造業の研究開発マネジメントに注目し、その実態に関するデータを取得するため、質問票を設計し、2006年2月末に427社の研究開発部門の部門長を対象にした質問票調査を実施した。現在、回収された質問票の入力作業中である。
3.研究発表
本年度は、冒頭で記述した継続研究の成果をPortland International Center for Management of Engineering and Technology、研究・技術計画学会、東京富士大学学術研究会において発表した。2.の研究成果の発表は来年度から行なう。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 地域イノベーション・システムにおける本社機能の集積要因としての信頼の機能-製造業に対する質問票調査による分析-2006

    • 著者名/発表者名
      篠崎香織
    • 雑誌名

      富士論叢 50・2

      ページ: 1-14

  • [雑誌論文] The function of trust as the agglomeration factor of headquarters operations in regional innovation system2005

    • 著者名/発表者名
      Kaori Shinozaki, Akiya Nagata
    • 雑誌名

      Portland International Center for Management of Engineering and Technology PICMET,2005

      ページ: 118

  • [雑誌論文] 地域イノベーシヨン・システム研究の道標2005

    • 著者名/発表者名
      永田晃也, 篠崎香織
    • 雑誌名

      研究 技術 計画 Vol.20, No.3

      ページ: 196-204

  • [雑誌論文] 知的財産としての「信頼」のマネジメント-製薬企業の知的財産部門に対する質問票調査による分析-2005

    • 著者名/発表者名
      篠崎香織, 永田晃也
    • 雑誌名

      研究・技術計画学会 第20回年次学術大会 講演要旨集 I

      ページ: 439-442

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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