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2005 年度 実績報告書

地域ブランドの構築要因についての探索的研究-個別企業ブランドとの関わりを中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 17730255
研究機関奈良大学

研究代表者

秋山 秀一  奈良大学, 社会学部, 講師 (30388889)

キーワード地域ブランド / 企業ブランド / 東大阪市 / 岐阜県 / オリベブランド / コラボレーション / 統合的なマーケティング管理 / 市場化の過程
研究概要

今年度は地域ブランドに関する先行研究を収集・整理しつつ、予備的な調査を行った。
まず、企業ブランドの構築要因について、東大阪市のユーピースポーツ(株)の事例分析を行った。同社は、スカイ・スポーツの分野で30年間同一ブランドを保持するユニークな企業であるが、創業以来のライセンス・ビジネスから自社主導のブランド・ビジネスへと転換を図っている。その課題は、自社企画部門の強化と、現有の直営店舗を核とする販売網の再構築である。
他方、地域ブランドに関して、岐阜県における取り組みについてヒアリング調査を行った。岐阜県では「オリベブランド」という統一コンセプトにもとづき、長年地域企業のブランド化に取り組んできた。「オリベブランド」プロジェクトは、県内外や海外から著名なデザイナーを招き、地元企業とのコラボレーションにより新製品開発を行う全国的にみても先進事例の一つであるが、この場合もまた開発した商品の販路をいかに確保するかということが課題となっている。
これら予備的調査から得られた見地は、製品のブランド化において、予め販路を想定し、企画から販売に至る統合的なマーケティング管理を行うことが、顧客のロイヤリティを獲得する上でも不可欠な要素となっているということである。このことから、地域ブランドに関しては、その創出のプロセス、すなわち「地域固有の資源により形成された魅力を、住民が評価・支持する価値の創出と差異化」の過程において、企業ブランドと同様に、何らかの市場化の過程が不可欠となろう。また、個別企業と地域との関わりについてもさらに検討する必要がある。来年度はこれらを踏まえ、(1)地域ブランドの構成要素、(2)地域ブランドと企業ブランドとの関係、(3)企業のブランドと地域資源との関係、といった諸論点・議論を整理し、地域ブランドを分析する分析枠組みを構築し理論的化を図る。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 産業集積における企業行動について-生産・流通の連携-2006

    • 著者名/発表者名
      秋山秀一
    • 雑誌名

      奈良大学紀要 第34号

      ページ: 163-175

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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