2005年度、日本で高収益を上げているディズニーとヤフーの利用者400人を対象に、二種類のリサーチ手法で調査を実施した。一つは既存のブランド・ロイヤリティ尺度を用いた、従来型の調査質問群であり、他方はコンジョイント(結合)分析である。サンプルはさらに200人ずつ、モバイルコンテンツサイトのみの利用者とPCインターネットのみの利用者に分別されて、分析される。 これらの調査から導き出される結果を比較することで、モバイルプラットフォームがPCインターネットに比べて、全体の顧客ブランド・ロイヤリティ及び企業のブランド・エクイティにどう影響力を有するかを探る。具体的には、結果分析は、モバイルプラットフォームが与えるこれらの関係への影響の度合いを測定し、また同時に、顧客がモバイル企業のタイプによって感じる関係性への違い(例えば無料サービス提供企業か有料の企業か)が顧客ブランド・ロイヤリティ及び企業のブランド・エクイティに影響するのかどうかも検討する。 この調査のデータは、現在分析中である。この初期調査の完了後、2006年度にはモバイルプラットフォームが与える顧客ブランド・ロイヤリティ及び企業のブランド・エクイティへの影響を更に深く研究するための調査が予定されている。
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