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2005 年度 実績報告書

会計情報を用いた企業価値評価のダイナミズム

研究課題

研究課題/領域番号 17730272
研究機関一橋大学

研究代表者

中野 誠  一橋大学, 大学院・国際企業戦略研究科, 助教授 (00275017)

キーワード会計情報 / 企業価値評価 / 研究開発 / 無形資産 / 残余利益モデル
研究概要

本研究の目的は、会計情報を用いた価値評価をダイナミックな視点から実証的に分析する点にある。具体的には、(1)資本市場のダイナミズムを取り入れた残余利益モデルの研究、(2)組織のダイナミズムを考慮したR&D活動の価値評価に関する研究から構成される。
(1)については、刻々と変化する月次アナリスト予想を残余利益モデルにインプットすることで、市場のダイナミズムを取り込むことに成功した。具体的な成果は、『会計プログレス』(レフリー付)に「残余利益バリュエーション:月次データを用いた実証分析」という題目の論文を掲載できたことである。これに関しては、「エクイティ・バリュエーションと残余利益モデル」と題して、日本ファイナンス学会年次大会で招待講演も行った。
(2)については、組織のダイナミズムを生み出すのは研究開発活動であるとの認識の下に、企業価値形成への当該無形資産の貢献について、実証的に研究した。具体的な成果は次の5つである。第1に、European Accounting Association 28th.Annual Congressにおいて、"R&D Investments' Effect on Shareholders' Value,"と題した研究報告を行った。第2に、日本会計研究学会の全国大会において、「Intangibilityと競争優位性」と題した研究報告を行った。第3に、同じく日本会計研究学会の全国大会において、「R&D投資と企業価値の関係性:グローバル研究」と題した研究報告を行った。第4に、「研究開発投資と企業価値の関連性 -日本の化学産業における実証分析-」と題して、『経営財務研究』(レフリー付)に論文を掲載できた。第5に、「無形資源と競争優位性・リスクの分析 -日米におけるdouble-edged sword仮説の検証-」と題して、『会計』に論文を掲載できた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 株式価値評価モデルの比較分析 -残余利益モデル・DCFモデル・経済付加価値モデル-2006

    • 著者名/発表者名
      酉尾公宏, 中野誠
    • 雑誌名

      証券アナリストジャーナル 44巻・2号

      ページ: 98-111

  • [雑誌論文] 残余利益バリュエーション:月次データを用いた実証分析2005

    • 著者名/発表者名
      中野誠, 松浦良行, 大上慎吾
    • 雑誌名

      会計プログレス 6号

      ページ: 17-33

  • [雑誌論文] 研究開発投資と企業価値の関連性 -日本の化学産業における実証分析-2005

    • 著者名/発表者名
      市川朋治, 中野誠
    • 雑誌名

      経営財務研究 24巻・2号

      ページ: 133-146

  • [雑誌論文] 無形資源と競争優位性・リスクの分析 -日米におけるdouble-edged sword仮説の検証-2005

    • 著者名/発表者名
      中野誠
    • 雑誌名

      会計 168巻・6号

      ページ: 56-70

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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