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2006 年度 実績報告書

リアル・オプションとゲーム理論の戦略的投資意思決定会計への適用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17730274
研究機関滋賀大学

研究代表者

篠田 朝也  滋賀大学, 経済学部, 助教授 (50378428)

キーワード投資意思決定会計 / リアル・オプション / モンテカルロ法
研究概要

平成18年度の研究実績として,2本の論文と科学研究費補助金の課題研究の研究成果を内容の一部とした1冊著書の公表している。
「ファイナンス理論の影響下にあるわが国の会計実務と会計ルールの現状-資本予算評価実務と減損会計を素材にした予備的考察-」(『彦根論叢』第364号,195-211頁,2007年)では,わが国における,投資意思決定会計の実務と、わが国の事業投資資産の再評価を行う際の会計ルールである減損会計基準との間にあるギャップの存在に注目して、そのギャップが存在する理由について,アメリカのケースとわが国のケースを比較しながら検討を行った。そのうえで,投資意思決定にかかわる会計ルールが,投資意思決定にかかわる会計実務行動に与える影響について,筆者なりの見解を示している。
「モンテカルロ法を用いたリアル・オプション評価モデルに関する考察」(『彦根論叢』第365号,105-121頁,2007年)では,具体的な数値例に基づいて,リアル・オプションの評価額を算定するための各種方法(特に,ブラック=ショールズ法,2項モデル,モンテカルロ法)を比較検討することを通じて,各種評価モデルの利点と欠点について検討を行った。モンテカルロ法のリアル・オプション評価モデルとしての可能性について言及するとともに,2項モデルの評価モデルとしての実務における有用性についても再評価している。
『会計の経済理論分析』は,2007年3月に滋賀大学経済学部研究叢書第44号として滋賀大学経済学部から出版した単独著書である。本書には,昨年度と本年度の科学研究費補助金の助成を受けた課題研究による研究成果の一部を収録している。
以上,本研究の第2年度目にあたる平成18年度においても,おおむね計画通りの研究成果を残すことが出来たものと思われる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ファイナンス理論の影響下にあるわが国の会計実務と会計ルールの現状-資本予算評価実務と減損会計を素材にした予備的考察-2007

    • 著者名/発表者名
      篠田朝也
    • 雑誌名

      彦根論叢 364号

      ページ: 195-211

  • [雑誌論文] モンテカルロ法を用いたリアル・オプション評価モデルに関する考察2007

    • 著者名/発表者名
      篠田朝也
    • 雑誌名

      彦根論叢 365号

      ページ: 105-121

  • [図書] 会計の経済理論分析2007

    • 著者名/発表者名
      篠田朝也
    • 総ページ数
      189
    • 出版者
      滋賀大学経済学部 : 滋賀大学経済学部研究叢書第44号

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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