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2006 年度 実績報告書

新規技術開発活動のためのマネジメント・コントロール・システム

研究課題

研究課題/領域番号 17730279
研究機関岡山大学

研究代表者

諸藤 裕美  岡山大学, 大学院社会文化科学研究科, 助教授 (20335574)

キーワード研究開発 / 原価企画 / 先行技術開発 / トヨタ
研究概要

自動車産業における製品開発は、従来、要素技術レベルでの劇的な変革を伴わない性質のもめがほとんどであった。しかし、近年、環境対策の技術開発や電子化・情報化、新素材の開発など、先行技術開発活動が重視されてきている。そこで、先行技術開発を組み込んだ製品を対象とした原価企画は、従来の原価企画とどのような点が異なってくるのだろうか、また、原価企画システムに限らず、先行技術開発を組み込んだ製品開発において新たに必要となってくるプロセスを促進するようなマネジメント・コントロール・システムが存在するのではないか、という問題に着目した。先行技術開発を取り入れた部品に関しては、過去の類似部品のデータ等が存在しないことから、目標原価設定や原価見積が難しくなるという点は容易に想定される。そのような点に加えて、製品開発を行う組織構造・プロセスがどのように変化し、それがどのように原価企画活動やマネジメント・コントロール・システムに影響を与えるのかといった経路での変化を考察することが重要だと考えた。このような問題意識のもと、以下の2点について、文献等のレビューを行っている。1)先行技術開発を組み込んだ製品開発は、従来の製品開発と比べて、自社組織内の部間連携のあり方やサプライヤー関係にどのような影響を与えるか。また、2)先行技術開発に必要な資源を自社のみではまかなえないことから、世界各国の企業において、国境をまたがった技術提携、外部への部品売却等が盛んに行われている。これらも一種の組織間関係と位置づけられるが、各社はどのような形態を取っているのか。これら組織構造・プロセスの理解を得た上で、そこで展開される原価企画システム、その他マネジメント・コントロール・システムのあるべき姿の検討と実際のシステムのあり方について調査を進めたいと考える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ハイブリッド車開発のための組織構造の形成過程-トヨタの事例を用いて2007

    • 著者名/発表者名
      諸藤裕美
    • 雑誌名

      岡山大学経済学部ディスカッション・ペーパー II-62

      ページ: 1-19

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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