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2006 年度 実績報告書

監査人の外見的独立性への影響要因:財務情報利用者と監査人の視点からの実験研究

研究課題

研究課題/領域番号 17730281
研究機関長崎大学

研究代表者

福川 裕徳  長崎大学, 経済学部, 助教授 (80315217)

キーワード公認会計士監査 / 外見的独立性 / 監査報酬 / 実験研究
研究概要

本研究は,近年の関連制度の改正も踏まえた上で,監査人の外見的独立性に影響を及ぼす要因を実証的に明らかにすることを目的としている。
今年度は,昨年度に引き続いて,アメリカを中心として行われている既存の実証研究を,特に研究方法として実験を採用しているものを中心にレビューした。すなわち,これまでに提示されてきた監査人の独立性に関する概念フレームワークを検討し,それに基づいて,本研究において外見的独立性への影響要因を分析するためのフレームワークを構築するとともに外見的独立性を対象とした実証研究を検討・整理した。そこでは,外見的独立性に関する既存研究の大半が,独立性リスク要因の1つであるインセンティブに関係するものであるが,その研究結果は一貫していないこと,独立性リスク要因のもう1つのリスク要因である監査人の判断基準およびリスク緩和要因(セーフガード)が監査人の外見的独立性に及ぼす影響についての研究はほとんど行われていないことが明らかとなった。
本研究において,検討しようとしている要因のうち監査報酬額はインセンティブに関係し,ガバナンス形態はリスク緩和要因(セーフガード)に関係する。前述のように,リスク緩和要因(セーフガード)については既存研究ではほとんど扱われていない。そのため,ガバナンス形態という要因の外見的独立性への影響を明らかにするための研究方法として,当初予定したように実験を用いるのがよいのか,あるいはアンケート調査によるほうがより望ましいのかについて現在検討中であり,そのいずれかを来年度中に実施する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 監査実務におけるリスク・アプローチの展開 -従来型リスク・アプローチからビジネスリスク・アプローチへ-2006

    • 著者名/発表者名
      福川 裕徳
    • 雑誌名

      産業経理 66・1

      ページ: 83-92

  • [雑誌論文] Audit Program Plans and Audit Risk : A Study of Japanese Practice2006

    • 著者名/発表者名
      Hironori Fukukawa, Theodore J. Mock, Arnold Wright
    • 雑誌名

      International Journal of Auditing 10・1

      ページ: 41-65

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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