本年度は研究最終年度として、一昨年度に実施した第1次の祖父母調査(祖父母から見た祖父母-孫関係の調査)データについて、多変量解析による分析をさらに行うとともに、地域レベルデータの整備を進めた。また、第1次祖父母調査の追跡調査を実施した。 第1次祖父母調査は名古屋市在住の60歳以上の高齢者1200名を層化2段無作為抽出により選挙人名簿から抽出し2005年に自記式郵送調査によって約700名の回答を得たものである。これら高齢者の居住する20数カ所の地区について、2000年および2005年国勢調査データの小地域統計を入手しその整備を進めた。これら地区データを含めたデータセットについて、多変量解析の手法による分析を進めた。 上記に並行して、加齢にともなう祖父母-孫関係の変化について明らかにするため、第1次祖父母調査の縦断的調査を2008年2月にかけて実施し、調査協力依頼に対する承諾を昨年度得た364名を対象に郵送自記式の調査を行い、90%以上の回収率を得た。データについてはクリーニングを終了次第、パネルデータとしての分析を進める予定である。
|