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2007 年度 実績報告書

地域的共同性の再構築に向けた「集い」の動態と市民参加の制度設計に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 17730306
研究機関法政大学

研究代表者

西城戸 誠  法政大学, 人間環境学部, 准教授 (00333584)

キーワード市民風車 / 市民活動 / 市民参加 / 出資 / 市民運動
研究概要

研究最終年度において、北海道浜頓別町、北海道石狩町、秋田県秋田市、潟上市、青森県鰺ケ沢町の市民風車立地点における市民活動、市民参加の調査と、2006年7月実施の石狩市民風車の出資者へのアンケート調査を踏まえて、現時点における市民風車事業・運動の成果と課題を考察した。その結果、市民風車事業・運動の社会的認知の上昇と、出資者が初期3風車の出資者に比べ、風車へのコミットメントを求める動機や経済的な点を重視する傾向が見いだせた。また市民風車事業・運動は、相対的に環境意識は高いが具体的な行動にまでは至らなかった人々に対して、具体的な貢献の窓口として機能している。また、それぞれの市民風車立地点の市民活動の実態は、風車の設立経緯や立地点での活動実績の違いによって異なったが、市民風車と出資者との関係性を構築する試みや、市民風車立地点における地域活動を活性化することの重要性とその困難さの一端が明らかになった。従来の研究のほとんどは市民風車事業・運動の出資者に対してのみ注目が当てられていたが、市民風車事業・運動が市民風車らしくなるためには、立地点を含んださまざまな市民活動、運動の存在が重要であることが明らかになった。
一方、市民風車事業・運動のインキュベーター的な存在であった生活クラブ生協北海道に対する継続的な調査によって、生活クラブ生協の反・脱原発運動の展開と現状の課題について考察した。さらに、2006年に市民風車の出資を募集した大間・秋田・波崎・海上の4つの風車への出資者調査を実施し、現在、分析をしているところである。これらの調査研究を踏まえて、市民風車事業・運動の現段階と今後の可能性、課題を考察していく予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 生活クラブ生協北海道における社会運動の成果と連帯のゆくえ-2008

    • 著者名/発表者名
      西城戸 誠
    • 雑誌名

      大原社会問題研究所雑誌 592

      ページ: 18-42

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 市民風車事業・運動の現在と今後の展開2008

    • 著者名/発表者名
      西城戸誠
    • 雑誌名

      人間環境論集 8(1)

      ページ: 37-60

  • [雑誌論文] The rise of community wind power in Japan: enhanced acceptance through social innovation2007

    • 著者名/発表者名
      MARUYAMA, Yasushi
    • 雑誌名

      Energy Policy 35

      ページ: 2761-2769

    • 査読あり
  • [学会発表] 社会運動とNPOの関係性2007

    • 著者名/発表者名
      西城戸誠
    • 学会等名
      日本社会学会第80回大会(テーマセッション)
    • 発表場所
      関東学院大学
    • 年月日
      2007-11-17

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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