• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

高齢者の生きがい形成と世代間関係に関する国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 17730322
研究機関聖路加看護大学

研究代表者

鶴若 麻理  聖路加看護大学, 看護学部, 助教 (90386665)

キーワード高齢者 / 生きがい / 世代間関係 / 社会学
研究概要

本研究「高齢者の生きがい形成と世代間関係に関する国際比較研究」では、高齢者に生きがいを与えている文化的、制度的、個人的要因を総合的に検討しながら、特に高齢者の生きがいに世代間関係がどのような影響を及ぼしているかを、台湾、シンガポール、日本の三ヶ国を対象に、国際比較研究によって明らかにすることを目的としている。
平成19年度は、65歳以上の高齢者を対象に、台湾の台北市(2007年9月)において17名、シンガポール(2008年1月)において15名、生きがいと世代間関係に関するインタビュー調査を行った。
高齢者の生きがい(生きる動機や活力になっているもの)、毎日の生活の喜びや楽しみ、孫や子どもとの関係性などについての聞き取りを実施した。日本と同様に、台湾やシンガポールにおいても年々、子との同居率は減少している。その背景には家族規模の縮小化、女性の地位向上や就労率の高まりなどがあり、世代間関係は変化してきていることが明らかになった。台湾とシンガポールでは、日本のような介護保険制度がなく、施設入所に伴うコスト面の問題もあるが、高齢者が施設に入所することについて、抵抗感をもっていることが示され、高齢期を様々な世代を含む家族と共にありのままに暮らすという生きがいのあり方が示された。台湾とシンガポールでは、社会で高齢者を支えていくという介護の社会化を広め、在宅ケアの人材育成とともに、魅力的な施設のあり方をも検討することが求められるだろう。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 台湾の高齢者の生きがいと世代間関係に関する一考察2007

    • 著者名/発表者名
      鶴若 麻理
    • 雑誌名

      臨床死生学 (日本臨床死生学会誌) 12(1)

      ページ: 44-50

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 家族とありのままに暮らす-台湾2007

    • 著者名/発表者名
      鶴若 麻理
    • 雑誌名

      長寿社会グローバル・インフオメーションジャーナル 7

      ページ: 17

  • [学会発表] リビングウィルについての一考察-高齢者へのグループインタビューを通して2007

    • 著者名/発表者名
      鶴若 麻理
    • 学会等名
      第13回日本臨床死生学会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2007-12-16
  • [学会発表] 台湾のハンセン病に関する一考察2007

    • 著者名/発表者名
      鶴若 麻理
    • 学会等名
      第19回日本生命理論学会
    • 発表場所
      大正大学
    • 年月日
      2007-11-11
  • [図書] 「5章 終末期へのまなざし一生命倫理の立場」『死の人間学』2007

    • 著者名/発表者名
      鶴若 麻理
    • 総ページ数
      270
    • 出版者
      金子書房

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi