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2006 年度 実績報告書

ソーシャル・インクルージョン対象者における居住福祉の理論および政策研究

研究課題

研究課題/領域番号 17730334
研究機関和歌山大学

研究代表者

金川 めぐみ  和歌山大学, 経済学部, 准教授 (70335496)

キーワードソーシャル・インクルージョン / 居住福祉 / 社会福祉関係 / 社会法学
研究概要

平成18年度については、次の2点から研究実施計画を進めた。
まず研究計画の第1点目として、平成17年度からひきつづき実施している、先行研究のレヴューと争点の取りまとめをひきつづき実施した。本年度は特に、1)居住福祉学の観点による先行研究、2)地域福祉の観点による先行研究、の2点の先行研究をより具体的に調査・分析を行った。
研究計画の第2点目として、平成17年度からひきつづき実施している、ソーシャル・インクルージョン対象者、具体的には「ホームレス」を対象とし、聞き取り調査を継続実施した。具体的には、1)「ホームレス」脱出者におけるその後の居住における聞き取り調査、と2)「ホームレス」に対する居住支援を実施している支援団体への聞き取り調査である。
1)の調査では、ホームレスを脱し、生活保護ないし就職による自立をした者に対し、(1)野宿状態からの脱出の経緯を相談相手、(2)脱出後の具体的な居住環境、(3)現在の生活における課題と希望、の3点をインタビュー形式で質問した。対象者は近畿の中核都市在住の12名であり、1回2時間程度の時間をかけた。この調査により、生活保護申請における具体的な住居の確保および敷金・礼金の貸付のありかた、また野宿生活を脱してからの定期的なフォローのありかたなどの課題点が具体的に明らかになった。
2)の調査では、福岡県北九州市におけるホームレスの自立支援の方策を調査した。福岡県北九州市においては、市側がホームレスに対する自立支援センターを設置・運営するとともに、ホームレスに対する自立支援を行なうNPO団体が独自で自立支援住宅を提供するなどの施策を実施している。官民協同における、複線・柔軟型の居住支援は北九州市独自のものであり、その関係機関との連携についての現状を課題点をインタビュー調査における聞き取りであきらかにした。この調査により、今後の居住支援のありかたに十分な示唆を得ることが可能となった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ホームレス2006

    • 著者名/発表者名
      金川 めぐみ
    • 雑誌名

      賃金と社会保障 1414

      ページ: 50-52

  • [雑誌論文] ホームレス自立支援の現状と課題2006

    • 著者名/発表者名
      金川 めぐみ
    • 雑誌名

      週刊 社会保障 2405

      ページ: 26-29

  • [図書] 住宅政策の再生 豊かな居住をめざして2006

    • 著者名/発表者名
      塩崎 賢明
    • 総ページ数
      329
    • 出版者
      日本経済評論社

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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