研究課題
平成18年度に行った研究活動は、主に次の3点である。第1に、前年度に着手した、ホームレス問題や貧困・社会的排除論に関する先行研究成果のレビューを引き続き行った。本研究課題に関する文献・資料は量を増してきており、効率的にサーベイし、重点をふまえたレビューを行うためにも、全国レベルの学会や私信・メール等を通じて、研究論文の著者や関係者との意見・情報交換なども積極的に進めてきた。学内外の研究会等においても先行研究のレビュー報告を行った。第2に、本研究課題に関する実態把握を目的として、国内の各地でホームレスおよび元ホームレスを対象とする聞き取り調査を行った。他の研究プロジェクトや調査チームと共同して実施したものも含まれている。具体的な調査地域は、福岡市、熊本市、鹿児島市、尼崎市などである。目下、調査報告書の取りまとめを行っており、順次、学術論文としてまとめあげる予定となっている。第3に、本研究課題を博士学位論文としてまとめあげるための諸作業である。この作業は、指導教員の研究指導を受けつつ進めており、19年度を目途として一定レベルまで作業を到達させることが目標である。以上の通り、18年度の研究活動は、先行研究のレビューや実態調査を中心として進めたこともあり、年度内に発表することのできた研究業績は数少なく留まっている。こうして進めてきた研究作業の成果の取りまとめは、最終年度である19年度の課題である。なお、次項に示した研究業績の他に、学内の研究会メンバーとの共同執筆した著書『経済社会のグローカル化』がミネルヴァ書房から近刊予定となっている。同書で筆者が執筆した論文題目は「香港における公的扶助制度の改革と動向」である。
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URP RESEARCH PAPER (Urban Research Plaza, Department of Geography, Osaka City University) No. 2
ページ: 82
医療政策学校(本の泉社) 2号
ページ: 32-33
医療政策学校(本の泉社) 3号
ページ: 10-13