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2005 年度 実績報告書

自己運動知覚における感覚情報と運動制御情報との統合に関する心理物理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17730438
研究機関日本福祉大学

研究代表者

中村 信次  日本福祉大学, 情報社会科学部, 助教授 (30351084)

キーワード自己身体運動知覚 / 感覚情報 / 運動制御情報
研究概要

本研究計画の目的は、自己運動知覚における視覚、平衡感覚、体性感覚といった感覚情報と、身体の自発的な運動の制御にかかわる運動制御情報の統合の様式を、心理物理実験を用いることによって明らかにすることにある。本年度は、研究計画の初年度にあたり、実験環境の整備と、実験設定を決定するための予備的な実験を実施した。実験装置として、被験者の視野の大部分を占める領域に視覚刺激を提示することを可能とする、3次元広角刺激提示システムを構築した。
構築された刺激提示システムを用いて、広角奥行き刺激画像が被験者の自己身体運動知覚にどのような影響を及ぼすのかに関する心理物理実験を実施した。実験の結果、刺激提示の3次元性が被験者の自己運動に非常に大きな影響を及ぼすという過去の研究により指摘されてきた事項を再確認するとともに、奥行き刺激の被験者の網膜上での提示部位(中心・周辺)が刺激奥行き構造の影響を非常に強く修飾することを明らかにした。当該の知見を学会発表し、論文を執筆した。論文は現在印刷中である。また、自己運動知覚を強力に誘導する刺激布置において、観察者の視覚誘導性動揺病(いわいる画像酔い)が強く誘発されることも見出された。
次年度は、上記視覚刺激の自己身体運動知覚に及ぼす効果が、他の感覚情報(平衡感覚・体性感覚)や運動制御情報に、どのような影響を受けるのかを定量的に分析する。そのために必要な実験システムの増強(主に体性感覚・平衡感覚刺激に必要な装置の追加)を行い、実験を継続する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] べクションに及ぼす刺激呈示領域の効果の再検討2005

    • 著者名/発表者名
      中村信次
    • 雑誌名

      電気情報通信学会技術報告 105

      ページ: 133-136

  • [雑誌論文] べクション知覚における刺激奥行き間隔の効果2005

    • 著者名/発表者名
      中村信次
    • 雑誌名

      The Journal of the Vision Society of Japan 17

      ページ: 218

  • [雑誌論文] べクションにおける平面的・奥行き的刺激配置の効果2005

    • 著者名/発表者名
      中村信次
    • 雑誌名

      日本バーチャルリアリティ学会研究報告 10H

      ページ: 15-16

  • [雑誌論文] 画像提示の3次元性が映像酔いに及ぼす影響-自動車運転場面での実画像を用いて-2005

    • 著者名/発表者名
      中村信次
    • 雑誌名

      The Journal of the Vision Society of Japan 18

      ページ: 70

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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