戦後初期にコア・カリキュラムを実践した小学校が作成したカリキュラム冊子・研究紀要他を、その貸与を325の学校または団体に郵送にて依頼した上で、収集をした。 連絡を頂いた学校には、現地に赴き、複写またはデジカメ撮影をさせていただいた。具体的な訪問先は、信濃教育研究所、神戸大学発達科学部附属明石小、岸和田市立城内小、和歌山市立吹上小、加古川市立加古川小、金沢大学教育学部附属小、鯖江市立惜陰小、村上市立岩船小、新潟大学教育人間科学部附属新潟中、上越市立大手町小、岐阜市立加納小、長野市立若槻小、横浜市立城郷小である。また、都道府県・市の教育センターや大学図書館から連絡を頂いた場合は、その所蔵物を複写またはデジカメ撮影させていただいた。具体的な訪問先は、東京大学附属総合図書館、同教育学部図書室、京都大学教育学部図書室、大阪府教育センター、愛知県総合教育センター、加古川市教育研究所、兵庫県教育研修所、東京学芸大学附属図書館、埼玉県立総合教育センター、広島大学附属中央図書館ほかである。なお、研究者3名にも、史資料を貸与いただいたので複写した。 さらには、当時の教師にインタビユーを試みた。4名の個人と1グループである。テープを文字に起こし、ペン入れもお願いした。その人脈や情報を得たり、インタビューの成果を発表したりするため、学会や研究集会に参加した。 以上の史資料を読み解くために、コア・カリキュラム論者の著作・論文、および地域教育史、学校史を収集した。また、今日的な分析の視点を得るために、教育学、社会科学、哲学の文献も入手し、適宜読み進めるとともに、現在の授業・カリキュラムの研究にも携わった。
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