(1)理論検討…eラーニングそのもののほかに、高等教育の市場化の議論、能力と労働市場の議論など、本研究は多くの関連する領域のなかで、新しい市場的な資格の持つ意味について検討した。 ここで明らかになったことは、当初の想定していたよりも重層的な複雑なテーマであるということである。これを受けて、調査の企画の方向性について再考するとともに、より基礎的な作業に力点を置いた。とくにウエブサーチが重要な位置を占めることがわかってきたため、そのための備品整備を行った。 (2)ウエブサーチ…検索エンジンを用いてeラーニングを通じて職業資格が世界的にどのような広がりをもっているか、その際どのような学習機会・ツールがあるのかについてのサーチを行った。サーチエンジンを動かすためのサーバー機能を有したコンピュータおよびデータ蓄積用のストレージ、スキャナ、インターネット接続キットなどを入手した。 (3)ITエンジニア業界調査…新しい職業資格がどのような重要性を帯びてきているのか、とくに「オラクルマスター」「マイクロソフト認定技術者」に焦点づけて、基礎的な状況を把握した。聞き取り調査は次年度に実施する。 (4)学習の形態調査…ウエブ上に広がるeラーニングコンテンツを調査するためのクローリング・エンジン「Web巻き」を整備し、データ収集を開始した。
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