研究概要 |
平成18年度に実施した研究内容及びその成果は以下のとおりである。 1.これまでの研究成果の中間発表 昨年度実施した先行研究の検討及び訪問調査に関する成果を,平成18年12月16日開催の日本高等教育学界2006年度研究交流集会(於・九州大学)において「ポスト大衆化時代におけるオーストラリア高等教育の挑戦-ユニバーサル・アクセス対応の多元的システム構築に向けて-」と題して発表した。 2.現地調査 昨年度に続き,オーストラリアにおける現地調査を実施した(平成19年3月7日〜15日)。西オーストラリア大学図書館及びメルボルン大学・教育資料センター(ERC)で関連文献の収集を行うとともに,ヴィクトリア州所在の3つの二元型大学を訪問し,関係者に聞き取り調査を行った。訪問大学とインタビュー対象者は,RMIT大学のAllan Ballagh氏(TAFE部門長),ヴィクトリア大学のStephen Weller氏(学生担当副学長),スウィンバーン大学のLouise Palmer(教育開発部長)である。訪問調査では,各機関におけるセクター間連携の取組状況についてインタビューするとともに,関連文献の収集を行った。今次の調査結果に関しては,平成19年6月開催の日本比較教育学会第43回大会で「オーストラリアにおける二元型大学(dual-sector university)の試み-大学とTAFEのセクター問連携-」として発表する予定である。
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