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2006 年度 実績報告書

体育授業の質的研究法の開発〜よりよい体育授業を創造するための授業評価〜

研究課題

研究課題/領域番号 17730493
研究機関埼玉大学

研究代表者

鈴木 直樹  埼玉大学, 教育学部, 助教授 (60375590)

キーワード体育授業 / 質的な授業研究 / オーセンティック・アセスメント / 教員養成 / 授業づくり / 国際比較
研究概要

平成18年度は,平成17年度に実施した教員の授業改善に対する意識調査を分析,整理を行った。この結果,授業改善の取組みは教師にとって授業実践とは別の特別なものであるという認識をもたれていることが明らかとなった。また、授業改善の有用性は認めつつも、手間がかかるということから取組みに対して消極的になっている側面があることが明らかになった。さらに,質的情報が必要と考えながらも,客観的なデータによる改善に終始してしまう傾向があることが明らかになった。この結果は,日本体育学会で口頭発表を行い,その後,論文にまとめ,埼玉大学の研究紀要に発表した。また,質的な授業分析の方法についてこれまでの調査をもとにより簡単に簡便化して行う為にワークシートの修正を行った。これを埼玉大学の大学院生の2つの修士論文における分析方法の中心として位置づけて研究を進めていった。その結果,例えば,運動有能感であれば,これまで量的な尺度では見逃されていた側面を質的な授業分析で読み取ることができ,教師の授業改善に大いに役に立った。また,小学校でソフトバレーボールの授業を通じ,毎時間質的な授業分析を行いながら,授業を修正を行うことで,形成的な授業評価が有意に高まったことも明らかとなった。しかしながら,未だに時間のかかる分析である為,有効ではあるが,手軽さという点では,課題が残った。そこで,平成19年度には,学習評価と一体となった授業評価として授業分析法を提案していきたいと考える。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 小学校体育の授業改善の取り組みの現状とその方法の実態に関する報告~よりよい体育授業を目指して~2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木直樹
    • 雑誌名

      埼玉大学研究紀要教育学部(教育科学) 第7巻第1号

      ページ: 233-244

  • [雑誌論文] 体育の授業における「学習評価としてのコミュニケーション」に関する関係論的研究2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木直樹
    • 雑誌名

      博士論文(東京学芸大学連合大学院 : 埼玉大学)

      ページ: 1-285

  • [雑誌論文] 運動の意味生成を支える体育授業における要因に関する研究2006

    • 著者名/発表者名
      鈴木直樹
    • 雑誌名

      臨床教科教育学研究 第7巻第1号

      ページ: 63-78

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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