• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

運動部活動への参加による時間的展望の獲得に関する研究-ライフスキルに注目して-

研究課題

研究課題/領域番号 17730501
研究機関鳥取大学

研究代表者

上野 耕平  鳥取大学, 教育センター, 講師 (20311087)

キーワードライフスキル / 人格形成 / 運動部活動 / 生涯発達 / 青年期 / 時間的展望
研究概要

本研究の目的は,運動部活動への参加を通じて形成されたライフスキルに対する信念を基に,生徒が時間的展望を獲得できるプログラムを開発し実践することであった。その内本年度は,1)これまでの研究期間内に明らかにしてきた成果をまとめ,国内外に広く公表する,2)諸外国におけるスポーツ活動への参加とライフスキルの獲得に関する先行研究の検討する,ことが活動の中心となった。
昨年度は,研究初年度に行った調査研究の結果構築された仮説モデルに基づき,実際に運動部活動場面に介入した実践研究を行った。そこで研究成果については,研究初年度からの成果を体系的にまとめた上で,ヨーロッパスポーツ心理学会及び日本スポーツ心理学会で発表を行った。また,日本スポーツ心理学会では,アスリートを対象としたライフスキル研究に関するシンポジウムに指定討論者として参加し,今後の研究の方向性について言及した。さらに,運動部活動を対象とした実践研究の成果については,研究紀要において紹介した。
他方,北米を中心に実施されている,スポーツ活動への参加を通じたライフスキル獲得に関する研究成果についてもまとめた。その結果,1)理論的背景を有する介入実践を伴う実証的研究,2)スポーツ経験の実質的な内容を扱う研究,3)ライフスキルの獲得と関係する心理的側面を変数として扱う研究,が求められていることが明らかになった。
本年度までの研究により,運動部活動への参加を通じた時間的展望の獲得は,1)実体験や部活動経験の振り返りを通じたライフスキルに対する信念の形成,2)ライフスキルに対する信念に基づいた運動部活動経験の肯定的解釈,を通じて行われることが明らかにされた。今後はライフスキルの獲得も含め,運動部活動の指導現場で実施可能な方法について,より具体的な事例の提供が求められよう。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] スポーツ活動への参加を通じたライフスキルの獲得に関する研究展望2008

    • 著者名/発表者名
      上野 耕平
    • 雑誌名

      烏取大学大学生涯教育総合センター研究紀要 4

      ページ: 65-82

  • [雑誌論文] 運動部活動の一環として実施される郵便アルバイトへの参加を通じたライフスキルに対する信念の形成と時間的展望の獲得2007

    • 著者名/発表者名
      上野 耕平
    • 雑誌名

      鳥取大学大学教育総合センター紀要 4

      ページ: 125-139

  • [学会発表] Practical investigation of a life skills program using a part-time job aspart of athletic club activities2007

    • 著者名/発表者名
      上野 耕平
    • 学会等名
      12th European congress of sport psychology
    • 発表場所
      Halkidiki, Greece
    • 年月日
      2007-09-08

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi