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2005 年度 実績報告書

学校コミュニティの形成を目指したカリキュラム・デザイン

研究課題

研究課題/領域番号 17730507
研究機関同志社女子大学

研究代表者

荒木 寿友  同志社女子大学, 現代社会学部, 講師 (80369610)

キーワード学校コミュニティ / 道徳教育
研究概要

前年度は、学校コミュニティを形成する基盤的な研究として、第一にワークショップによる学びに着目した。この取り組みの成果として、第5回日本道徳性発達実践学会ワークショップ、「心を育てる教材作り」を執り行った。
この目的は、「教材づくりの基盤となる発想、あるいは案を参加者に考えてもらいそれを共有すること」にあった。私たちは教材をつくることよりもむしろ、そのための発想をいかに行うか、他者から出されたアイデアをいかに自分のものとして発展させていくかに力点を置いた。なぜならば、「教材=教育内容を学習者に伝える際の材料」は私たちの身の回りにいくらでもあるからである。ロープ一本でも一枚の写真でも、何かしらの教育目標の下で用いられたならば、それは「教材」に姿を変える。大切なのはいかに抽象的な教育目標を具現化するかであり、そのための最適な教材を創り出し選び出すかにある。このようなねらいのもとで、ワークショップを行った。
第二の取り組みとして、本大学一年生の必修科目である「基礎演習」(16名)の時間を用いて、初対面の人間がいかにして集団を形成していくのかについての実験的な取り組みを行った。この取り組みにおいて、例えば、自己紹介カードを創る場合でも、単に自分で作成するのではなく、二人一組になり相手に撮ってもらったポラロイド写真を基にインタビューを行い、他者紹介を行っていく「自己・他者紹介」を行った。また学内においてウォークラリー競技を行い、グループで競わせる中で連帯感を高めていく実践を行った。これらの結果から、集団の連帯性を高めるには、新学期始まってすぐの段階で行うことが効果的であること、また個人作業はできるだけ避け簡単な作業でも数名で取り組むことが効果的であることが明らかになった。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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