研究概要 |
今年度の研究実績の概要は以下の通りである: A.今年度に発表した論文の内容の概略(タイトル等の情報は次ページの研究発表[雑誌論文]の項目を参照のこと): 論文の前半部ではWold分解の連続版であるMasaniの定理を使ってトーラス上での中路の定理に相当する定理をR^2上で証明した。 後半部では、一変数L^2空間上の不変部分空間とコサイクルとを対応させたHelsonの理論が多変数では直接に拡張できないことを示した。 B.学会発表 以下の二つの国際学会で講演を行った: 1. "C^{ast}-algebras on Hardy submodules of finite codimension", The 8th KOTAC International Conference 2005 (Daegu, Korea, 2005-6), 2. "C^{ast}-algebras on Hardy submodules", International Operator Algebra and Operator Theory Symposium (Xi'an, China, 2005-7) C.共同研究 Yang教授(SUNY)との共同研究を"A note on Jordan operator over the bidisk"としてまとめ投稿し、現在査読中である。 またこの共同研究の続きとして、2月と3月にニューヨーク州立大学に出張した。そこでは正則関数の無限列から構成される加群とその上の作用素の可換子、指数、スペクトルについて研究を行った。
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