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2006 年度 実績報告書

ブラックホールX線連星と矮新星の自動モニタ通報システムの開発による増光機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17740105
研究機関京都大学

研究代表者

野上 大作  京都大学, 大学院理学研究科, 助手 (20332728)

キーワードブラックホール / X線連星 / 矮新星 / 降着円盤 / 自動モニター観測 / 増光現象 / 小型望遠鏡
研究概要

本研究では、突然大増光し光速に近いジェットが噴き出すブラックホールX線連星や、その関連天体である矮新星などの、突発天体が研究対象である。これらの天体はいつどの天体で爆発現象が発生するか予期できないために、一刻を争う爆発の最初期の部分の観測が難しく、そのためにその機構の解明が遅れている。そこで申請者は、予めリストアップした重要な天体を自動で巡回して撮像し、その光度を記録した上で過去の観測値と比較し、増光を発見したら即座に国際変光星ネットワークVSNETに通報するというシステムの開発を、世界に先駆けて行う。これにより爆発初期からの国際共同観測が可能となり、増光機構の解明が期待できる。初年度の平成18年度では、自動モニタ通報システムの調整を行った。前年度に購入した市販の30cm望遠鏡、CCDカメラ、CCDカメラ制御とデータ解析用のパソコン、及び自動モニタ観測をさせるための基礎ソフトであるステラナビゲータをセットアップし、テスト撮影を行った。予定通りの画像が取得でき、かつ自動で多数の天体のモニタ観測ができることを確認した。その後、モニタ観測を行うべき重要天体のピックアップ作業と、取得した画像データを元に画像処理や目的天体の明るさを調べ、恒星カタログや自分で蓄積した過去データと比較し、増光しているかどうかを調べるプログラムの開発作業を並行して行った。重要天体のピックアップに関してはほぼ完了した。またデータ処理解析ソフトに関しても、大まかな形は出来上がってきている。本研究の目的や概要は、平成18年8月にチェコ共和国で行われた国際天文連合総会内で開催された研究会で発表し、関連の研究者と議論を行った。平成19年度でこのシステムの本格運用を行う。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Long-term monitoring of the short period SU UMa-typed warf nova, V844 Herculis2007

    • 著者名/発表者名
      S.Oizumi, 他D.Nogami含む22名の共著
    • 雑誌名

      Publ.Astron.Soc.Japan (in press)

  • [雑誌論文] The 2005 July Superoutburst of the Dwarf Nova 2QZ JO21927.9-304545:the SU UMa Nature Confirmed2006

    • 著者名/発表者名
      A.Imada, 他D.Nogami含む6名の共著
    • 雑誌名

      Publ.Astron.Soc.Japan 58

      ページ: 383-388

  • [雑誌論文] Dwarf novae in the Hamburg quasar survey : rarer than expected2006

    • 著者名/発表者名
      A.Aungwerojwit, 他D.Nogami含む15名の共著
    • 雑誌名

      Astronomy and Astrophysics 455

      ページ: 659-672

  • [雑誌論文] Discovery of a New Dwarf Nova, TSS JO22216.4+412259.9 : WZ Sge-Type Dwarf Nova Breaking the Shortest Superhump2006

    • 著者名/発表者名
      A.Imada, 他D.Nogami含む8名の共著
    • 雑誌名

      Publ. Astron. Soc. Japan 58

      ページ: L23-L27

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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