研究課題
将来高精度アストロメトリー衛星による高精度のデータが出てくることをにらんで、我々の銀河の力学構造を解明する事が本研究の目的である。解析する手法として、シュバルツシルトの方法、トーラス構築法といったものが代表として上げられるが、両者はそれぞれ、一長一短がある。さらには、シュバルツシルトの方法を改良、発展させたSyer & Tremaineの手法というのも提案されている。まずは今までの手法を整理することから取り掛かり問題点をクリアーにした。銀河力学構造の解明にもっとも有力な手法であると考えているトーラス構築法(積分量の分かっているハミルトニアンと求めたいハミルトニアンとの関係を導く事で、求める銀河ポテンシャルの孤立積分を求める方法)を中心に検討整理してきたが、1次元ポテンシャルでのトーラス構築に関しては、検討や開発も終了しており一定の成果を得た。その後、2次元ポテンシャルでのトーラス構築の検討の中で、トーラス構築法の問題点、改良すべき点などを明らかにし、以上を改良した新たな構築法を発案することが出来た。この成果は現在まとめているところである。また、Syer & Tremaineの方法も有力な手法であり、手法の検討、整理もあわせて更に進めており、2つの方法の長所をあわせたより良い構築法を発案すべく、検討を続けている。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (3件)
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