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2005 年度 実績報告書

スーパーカミオカンデ検出器較正用線源開発および太陽ニュートリノスペクトル精密測定

研究課題

研究課題/領域番号 17740133
研究機関東京大学

研究代表者

小汐 由介  東京大学, 宇宙線研究所, 助手 (80292960)

キーワード太陽ニュートリノ / スーパーカミオカンデ / 検出器較正 / 光電子増倍管 / ニッケル線源装置
研究概要

本年度は、まずスーパーカミオカンデIIの最終時期において、現在所持しているニッケルを使用した線源装置で検出器の較正を行った。この装置で得られる信号は非常に小さく、大部分が1光電子レベルである。そのデータにより、各光電子増倍管の量子効率を精度良く求めることができた。また、この結果をスーパーカミオカンデIIの開始時期に取得したデータと比較し、よく一致していることも確認できた。さらにこの効果がスーパーカミオカンデIIにおける太陽ニュートリノスペクトルの観測に与える影響を定量的に求めた。
次に、スーパーカミオカンデIIIで使用する光電子増倍管のうち412本を抜き出し、その利得を求めた。この測定は来年度開始予定の実験において、相対利得を精度良く合わせるために必要である。光源としてキセノンランプとLEDを使用した。前者は多光電子事象を後者は1光電子事象のための光源である。この結果、これら412本の光電子増倍管については1%の精度で利得が得られた。さらに、スーパーカミオカンデIIIにおいて利得を求めるための新しい光源の開発を行った。現在はキセノンランプからの光をシンチレータボールで等方向に発光させている。この装置において、光源をLEDに、またシンチレータボールの発光対称性をさらに良くする改良を行った装置を作成した。今回LEDを使用したのは、発光時定数が短く、高レートが可能であり、取り扱いが容易で、かつ安定しているためである。
最後にニッケル線源装置において、発生するガンマ線を等方にするため、使用するニッケル金属を容器内でより一様になるように改良した新しい装置の開発を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Search for nucleon decay via modes favored by supersymmetric grand unification models in Super-Kamiokande-I2005

    • 著者名/発表者名
      K.Kobayashi, Y.Koshio et al.
    • 雑誌名

      Physical Review D 72

      ページ: 052007

  • [雑誌論文] A Measurement of Atmospheric Neutrino Oscillation Parameters by Super-Kamiokande I2005

    • 著者名/発表者名
      Y.Ashie, Y.Koshio et al.
    • 雑誌名

      Physical Review D 71

      ページ: 112005

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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