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2005 年度 実績報告書

中性子ビームバックグランド低減による加速器実験装置の高性能化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17740173
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

田島 治  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (80391704)

キーワード加速器 / 中性子遮蔽
研究概要

現存稼動しているKEKB加速器ビームラインとBelle検出器の間のスペースを有効に使って研究を進めてきた。本年度はビームライン上で発生している中性子の検出器内部への侵入を防ぐための遮蔽シールドの材料の選定およびデザインの研究を行った。
厚さ10cm、縦x横1mx1mのポリエチレン、ボロンを混ぜたエポキシ樹脂の小型シールドを検出器とビームラインの間に実際に置き、検出器のノイズをモニターすることによりその効果を評価した。どちらの材料も中性子起源のノイズを1/3程度にまで減らすことに成功した。今回試みた2種類の材料の間には差は見られなかったことから安価なポリエチレンを使ったシールドを試作することにした。
最終的なシールドは検出器の両端に配置する必要があるが、今同は片側のみを庶蔽するものを試作し、配置した。厚さ10cm,縦x横4mx4m,総重量約2トンである。検出器側面に取り付けることにより遮蔽効果を高めた。前述の小型シールドでは検出器に垂直に隆り注ぐ中性子の遮蔽率のみが評価できたが、検出器片側面全体を覆うことにより斜めに降り注ぐ中性子に対する遮蔽効果も期待される。遮蔽効果の評価はこれから行う。
また、本研究のアイディアやシールド製作状況、物理成果へのインパクト等は、
「2^<nd> Joint Super B Factory Wrokshop」(2005年4月)
「HEP2005 International Europhysics Conference on High Energy Physics」(2005年7月)
「Lake Louise Winter Institute」(2006年2月)
などの国際会議にて報告された。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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