• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

希薄磁性半導体界面の核スピン制御

研究課題

研究課題/領域番号 17740194
研究機関大阪大学

研究代表者

小倉 昌子  大阪大学, 理学研究科, 助手 (30397640)

キーワード電子状態計算 / 超微細相互作用 / 希薄磁性半導体
研究概要

昨年度に引き続き、フルポテンシャルKKRグリーン関数法コードにCPA (Coherent Potental Approximation)を導入した。KKR-CPA法はランダムに不純物が配置したような系を取り扱うことができる。昨年度はテスト段階だったものを、計算が不安定なところを改善し、実用的に使えるレベルまで持って行った。ペロフスカイト型およびパイライト型化合物の計算を行い、実験をうまく再現することを確認した。
また、本年度は具体的な核スピン制御の計算として、InAsにMnをドープした磁性半導体とAlSbのヘテロ構造についてKKR-CPA法を用いて電子状態計算を行い、超微細相互作用を計算した。スーパーセル法を用いて周期的な電場をかけることによって電場下の界面をシミュレートし、超微細相互作用への影響を調べた。非磁性イオンAsのサイトは電場なしでは超微細磁場はほとんどないが、電場をかけるとAsサイトでの超微細場の大きさは急激に増加し、ある程度までかけると飽和してこれ以上変化しない。これらのことを様々なサイズのスーパーセルを用いて比較し、構造による違いなどを検証した。
本年度は上記の手法に加えて、非平衡グリーン関数の導入を試みた。これまでの手法ではスーパーセル法を用いて周期的な電場をかけているが、非平衡グリーン関数を用いれば電流を流した定常非平衡状態における電子状態を知ることができる。非平衡グリーン関数を求める手法の確立に向けて、基礎を築いた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Calculated transport properties of half-metallic diluted antiferromagnetic semiconductors2007

    • 著者名/発表者名
      H.Akai, M.Ogura
    • 雑誌名

      Journal of Physics D : Applied Physics 40

      ページ: 1238

  • [雑誌論文] Half-metallic Antiferromagnetic Semiconductors2006

    • 著者名/発表者名
      H.Akai, M.Ogura
    • 雑誌名

      Physical Review Letters 97

      ページ: 026401

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi