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2006 年度 実績報告書

グリーンランド氷床形成・変動に対する高次力学の効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17740301
研究機関独立行政法人海洋研究開発機構

研究代表者

齋藤 冬樹  独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境フロンティア研究センター, ポストドクトラル研究員 (60396942)

キーワード氷床 / 数値モデル
研究概要

本年度は申請者が開発を続けてきた氷床流動モデルの開発改良を昨年度に続き行った。現行の多くの氷床モデルは現在の氷床縁辺の再現が他の領域と比較して悪い。いくつかの原因が考えられるが、そのうちの一つが数値モデル構築方法自体に内在する問題である。昨年度考案した端の再現を向上させる数値手法に関してAnnals of Glaciologyに論文「An improved numerical scheme to compute horizontal gradients at the ice-sheet margin : its effect on the simulated ice thickness and temperatures」を投稿して受理された(主著者は申請者、副著者に阿部彩子とHeinz Blatter) 。
さらに、現行のモデルのグリーンランド氷床の再現実験に開発した手法を取りこんで感度実験を行い、現実の再現について解析した。降雪、融解などの気候条件を変えた感度実験および、氷床の各種不確定性パラメータに関する感度実験を複数行い、それによる再現への影響を調べた。
また来年以降の実験に用いる解像度について調査を行った。
また高次の氷床力学を導入したモデルの国際比較プロジェクト、Ice Sheet Model Intercomparison Project (ISMIP) HOMに参加した。プロジェクト参加を通じて高次力学モデルの振る舞い、特性、改良点などを調査し、来年度のグリンランド氷床の実験のための基礎的な資料とした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] European Ice Sheet Modelling Initiative (ElSMINT) model intercomparison experiments with first-order mechanies2006

    • 著者名/発表者名
      SAlTO Fuyuki, Ayako Abe-Ouchi, Heinz Blatter
    • 雑誌名

      Journal of Geophysical Research 111

      ページ: F02012

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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