研究概要 |
研究の目的:日本・イギリスで行ってきたPi2地磁気脈動リアルタイム検出をアメリカとドイツでも行い、より信頼度の高い検出を目指す。検出結果はWWWやftpなどを通じてリアルタイムで公開する。また、検出結果を用いてPi2地磁気脈動の経度方向の特性を明らかにし、その励起機構を解明する。長期間継続できるような安定したシステムを目指し、将来の新たな観測所の追加にも対応できるような汎用性の高いものを開発する。 平成17年度の研究実績:イギリス(ランカスター大学)、ドイツ(フルステンフェルドブルク観測所)、アメリカ(ジョンズホプキンス大学応用物理研究所)、メキシコ(テオロユーカン観測所)を訪問し、Pi2地磁気脈動の自動検出を開始するための作業を行った。また、日本の柿岡地磁気観測所、峰山地磁気観測所においても同様の自動検出のための作業を行った。各観測所に設置されている計算機に自動検出ソフトウェアをインストールし、検出結果は電子メールを利用して申請者の所属する京都大学へ送るように設定した。上記6観測所からの検出結果を処理するために、専用PCサーバーを京都大学に導入した。検出結果は、リアルタイムでWWW(http://swdcli40.kugi.kyoto-u.ac.jp)によって公開されている。以上の研究内容・活動を国内外の学会で5回(国内3回・国外2回)にわたって報告を行った。また、Pi2地磁気脈動の経度方向の特性に関した研究成果を査読付き学術論文(Nose et al., Earth Planet.Space, in press,2006)として発表した。
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