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2005 年度 実績報告書

超臨界混合流体の微視的流体構造と特性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17750018
研究機関上智大学

研究代表者

由井 和子  上智大学, 理工学部, 助手 (10384174)

キーワード超臨界流体 / 超臨界水 / 流体構造 / ラマン分光法 / 分子動力学計算
研究概要

本年度の計画は、(1)超臨界水と無機ガスである二酸化炭素の混合流体の溶液構造に関する分光学的測定および計算を行い、ミクロに見た分子の分散状態を検討すること。(2)超臨界混合流体中の無機物の空間分布について知見を得ること、の2点であった。
水-二酸化炭素系の構造に関しては、超臨界状態の水中の二酸化炭素のラマンスペクトルを測定し、二酸化炭素周りの水局所密度について考察した。水-酸素の系に比べて溶質である二酸化炭素周りの水局所密度の低下が起こらず、密度に対して水局所密度がほぼ比例することが明らかになった。古典分子動力学計算でもこのことは確かめられ、また水-二酸化炭素水間の双極子-四重極子相互作用の大きさを変えた計算から、分子間力が構造決定要因として重要であることを明らかにした。以上の内容は、2005年9月27日-30日開催の分子構造総合討論会2005および、2005年12月15日-12月20日におけるPACIFICHEM 2005にて発表した。
また、無機イオンや無機物の超臨界水中の分散状態や析出状態の観測に向けて、さまざまな材質の薄膜を導入できるステンレス製超臨界水反応装置を製作し、それを用いて、ハステロイ、インコネルなど耐腐食性のある合金の超臨界無機水溶液中における腐食条件を調べた。また無機塩の析出状態を観測する方法を確立した。この内容は、2006年3月28日-30日開催予定の化学工学会にて発表した。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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