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2005 年度 実績報告書

静電的相互作用を利用した水溶性三次元カプセルの合成と機能化

研究課題

研究課題/領域番号 17750127
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

楠川 隆博  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (70300720)

キーワードカプセル / 静電的相互作用
研究概要

本年度は、静電的相互作用を利用し、有機分子を包接するのに十分な内部空孔を持った水溶性三次元カプセルの構築を行った。カプセルの内部空孔を大きくするためには、Oxacalix[3]areneを基本骨格に持つホスホン酸塩を合成し、アミン塩酸塩との反応で、水溶性三次元カプセルを合成した。カプセル状分子の生成は、分子拡散NMR(DOSY-NMR)、ESI-MSスペクトルによって確認した。得られた水溶性カプセルに対して、水溶性ゲスト分子としてピリジニウム塩およびピラジニウム塩の包接を行ったところ、これらのイオン性ゲスト分子が包接されることが明らかになった。また、中性のゲスト分子としてはトルエンやクメンなどの芳香族炭化水素が包接され、ジメチルフェニルシランやメチルフェニルシラン等のヒドロシラン類が、特異的に包接されることを見出した。さらに、カプセルに包接されたジメチルフェニルシランは加水分解反応が進行することが確認され、この加水分解反応の反応速度は、カプセルの存在下では著しく加速されることが明らかとなった。このようなカプセル内での化学反応の加速は、この水溶性カプセルが水中有機合成反応場としての利用が可能である事を強く示唆する結果でり、本研究成果は第35回構造有機化学討論会、第86回日本化学春季年会で発表すると共に、学術論文に投稿中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 図書 (1件)

  • [図書] ナノマテリアル工学大系 第2巻ナノ金属 新展開編2005

    • 著者名/発表者名
      楠川隆博(分担執筆)
    • 総ページ数
      880
    • 出版者
      フジテクノシステム

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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