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2005 年度 実績報告書

細胞に導入できる新規ペプチド核酸の開発と応用

研究課題

研究課題/領域番号 17750160
研究機関岡山大学

研究代表者

北松 瑞生  岡山大学, 工学部, 技術職員 (60379716)

キーワードペプチド核酸 / オキシペプチド核酸 / DNA / UV融解曲線 / CHO細胞 / 細胞導入
研究概要

主鎖骨格中にピロリジン環を含んだオキシペプチド核酸(ピロリジン環型オキシペプチド核酸=POPNA)モノマーを合成した.POPNAモノマーは核酸塩基部分がそれぞれアデニン(A),チミン(T),グアニン(G),シトシン(C)の化合物を合成した.さらにPOPNAのピロリジン環部分には不斉炭素が2個存在することから合計4種類(cis-L,trans-L,cis-D,およびtrans-D)の立体構造異性体が存在するので,それらの立体構造異性体についてもそれぞれ合成した.
また,主鎖骨格中にピロリジン環および3級アミンを含んだペプチド核酸(ピロリジン環型アミノペプチド核酸=PAPNA)モノマーのtrans-L体のTモノマーも合成した.
これらの化合物のうちPOPNAのtrans-L体のA, T, G, Cモノマーを用いて,ペプチド固相合成法により9量体のオリゴマー1を合成した.塩基配列はN'-TGG TGC GAA-NH_2-C'(K=リシン)である.さらに,POPNAのTモノマーの代わりにPAPNAのTモノマーを用いて同様の9量体のオリゴマー2を合成した(塩基配列はN'-TGG TGC GAA-K-NH_2-C';下線の部分がPAPNAのTユニット).これらのオリゴマーはいずれも相補的なDNAと安定なハイブリッドを形成し,それらのハイブリッドの安定性はほぼ同程度であった(ストランド濃度は5μM, Tmは1の場合,26.8℃,2の場合,25.8℃).
これらのオリゴマーを用いて,CHO細胞内への導入を行なったところ(濃度10μM,インキュベート時間は6時間),共焦点顕微鏡により1は細胞内への導入が確認できないのに対し,2はエンドサイトーシスによる細胞内への導入が確認できた.これはPOPNA内に2個程度の非常に少ないPAPNAカチオンユニットを含ませることによりうまくPOPNAオリゴマーを細胞内に導入できることを示している.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Synthesis of a Novel Pyrrolidine-Based Peptide Nucleic Acid that Contains Tertiary Amines in the Main Chain and its Internalization into Cells2005

    • 著者名/発表者名
      Mizuki KITAMATSU
    • 雑誌名

      Chemistry Letters 35

      ページ: 300-301

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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