• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

ナノトポグラフィー制御による超平滑加工面の均一性向上

研究課題

研究課題/領域番号 17760098
研究機関東北大学

研究代表者

吉原 信人  東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80374958)

キーワードナノトポグラフィー / うねり / 均一性 / 超精密研削 / 非球面レンズ / ゴム砥石 / 振動
研究概要

研削面の粗さが数十nmになると,これまで粗さの中に埋もれていた微小な振幅のうねりが顕著になる.このうねりをナノトポグラフィーと呼ぶ.たとえ超精密研削を行い,形状精度50〜100nm,最大高さ粗さ10nmが達成されたとしても,研削面にナノトポグラフィーが発生していると品位に劣り不良品として扱われる.このナノトポグラフィーの原因は砥石・工作物間の相対振動であることが明らかとなっている.そこでこの振動を吸収するためにゴムをボンドとするゴム砥石を新たに開発した.一般的に工具がやわらかい場合,高い形状精度を得ることは難しい.そこで砥石の弾性変形を考慮した砥石送り軌跡算出プログラムの開発が必要である.そこで前加工面の形状誤差曲線と砥石の弾性変形を考慮し,最適な砥石送り軌跡を算出するプログラムを作成した.これまでの結論を以下に記す.
1.砥粒を顆粒状にしてゴム内に分散させることにより,埋没を防ぐことが可能である.
2.ダイヤモンド砥粒の電着砥石を用いることにより,ゴム砥石をツルーイング・ドレッシングできる.
3.ゴム砥石を用いて研削を行うことによりナノトポグラフィーの発生を抑制することができる.
4.ゴム砥石は研削中に弾性変形するため,高い形状精度を得ることが難しい.弾性変形により発生する形状誤差を予測し,適切な砥石送り軌跡を与える必要がある.
来年度は引き続きゴム砥石によるナノトポグラフィーの抑制を試みると共に,研削面の均一性の評価法を開発しナノトポグラフィーの抑制を定量的に評価する.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Development of Rubber Bonded Grinding Wheel -Studies on Aspherical Grindinng-2006

    • 著者名/発表者名
      Nobuhito Yoshihara et al.
    • 雑誌名

      Proceedings of the International Symposium on Advances in Abrasive Technology (In press)

  • [雑誌論文] New Compensation Grinding of Axisymmetric Aspherical Lenses with High NA Value2005

    • 著者名/発表者名
      Nobuhito Yoshihara et al.
    • 雑誌名

      Proceedings of the 3rd International Conference on Leading Edge Manufacturing in 21st Century 291-292

      ページ: 51-56

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi