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2006 年度 実績報告書

翼型まわりの流れから発生する離散周波数騒音の数値的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17760132
研究機関東北大学

研究代表者

畠山 望  東北大学, 流体科学研究所, 助教授 (50312666)

キーワード流体音 / 空力音 / 離散周波数騒音 / DFN / 直接数値シミュレーション / DNS / 音響学的類推 / 音響学的アナロジー
研究概要

低マッハ数の一様流中に置かれた翼型から放射される離散周波数騒音(DFN)の発生条件を探るため,二次元非定常圧縮性ナヴィエ・ストークス方程式の直接数値シミュレーション(DNS)を行った.DFNは翼後縁部での境界層厚さに支配され,翼厚への依存性は二次的とされているため,本研究では翼形状をNACA0012,マッハ数を0.2に固定してDNSを行っている.レイノルズ数5,000以上で迎角を1°毎に振ったパラメータ・サーベイによって,DFNの周波数特性が迎角に強く依存することが明らかとなった.迎角8°以上では,高周波成分を伴う音が発生する.これは翼前縁からの周期的剥離渦が翼面上の境界層に作用することにより小さな二次的渦構造が出現し,それに応じて揚力変動に高周波成分が乗ってくることと対応している.さらに迎角を上げると,渦放出が非周期化して連続スペクトルも現れてくる.この場合,音源を点とみなす形の音響学的類推(アナロジー)では予測精度が悪く,非コンパクトな表式への拡張が必須であることが分かった.三次元性の影響を調べるために,三次元DNSコードの開発も行った.スパン方向に周期塊界条件を課した翼型まわりの流体音の三次元DNS実行には計算機資源の制限があったため,まずは物体境界の存在しない領域における流体音のDNSを試みた.結果,渦輪の斜め衝突により発生する音の三次元DNSに成功し,渦運動と音の多重極特性を詳細に解析することで,高周波音の発生が渦の再結合と関係していることが明らかとなった.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Three-Dimensional DNS of Sound Generated by Oblique Collision of Vortex Rings2007

    • 著者名/発表者名
      Yoshitaka Nakashima
    • 雑誌名

      Proceedings of the 13th AIAA/CEAS Aeroacoustics Conference

      ページ: 3502

  • [雑誌論文] Direct Navier-Stokes Simulation of Acoustic Waves Radiated from an Airfoil in a Uniform Flow2006

    • 著者名/発表者名
      Nozomu Hatakeyama
    • 雑誌名

      Proceedings of the 3th International Symposium on Transdisciplinary Fluid Information

      ページ: 53-54

  • [雑誌論文] Sound Generation by Two Cylinders in a Flow2006

    • 著者名/発表者名
      Osamu Inoue
    • 雑誌名

      Proceedings of the 11th Asian Congress on Fluid Mechanics

      ページ: 86

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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