• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

形状記憶合金を複合した編組構造による知的緩衝

研究課題

研究課題/領域番号 17760183
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

増田 新  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (90252543)

キーワード形状記憶合金 / 衝撃吸収 / モデリング / 超弾性 / ヒステリシス
研究概要

本研究では,形状記憶合金細線を用いた2次元/3次元編組体により,衝撃荷重を柔らかく受け止め,さらに,状況に応じて力学特性を変化させる適応能力を有する知的緩衝構造の実現を目指す.本年度は,基礎検討として,(1)形状記憶合金細線の引張変形による衝撃吸収特性の評価実験;(2)速度依存プライザッハモデルによる高ひずみ速度域における超弾性特性のモデル化;(3)形状記憶合金編組体シェルの製作と静的復元力特性の測定実験,を中心に研究を行った.
1.超弾性形状記憶合金線の引張衝撃応答を計測する実験装置を製作し,最大30/sのひずみ速度に相当する初期速度を与えた際の応力ひずみ応答を計測し,物理モデル(Muller-Achenbach-Seeleckeモデル)を用いた計算結果との定性的な比較を行った.超弾性形状記憶合金を緩衝に用いる場合,初回載荷時のソフトニング特性,最大回復ひずみ量およびエネルギ吸収特性が性能を左右するが,実験の結果,高ひずみ速度においてもソフトニング特性および最大回復ひずみ量には顕著な劣化は見られず,超弾性形状記憶合金の緩衝材料としての有望性を支持する結果となった.ただし高速度域における変位と復元力の測定精度に課題を残した.
2.2本の円弧状の細線からなる超弾性形状記憶合金バネの低速度域における変位復元力特性をプライザッハモデルでモデル化した.非負制約条件を付加した最小自乗法によってプライザッハ分布関数を同定することを提案し,特定の変形履歴パターンに依存することなく精度よく同定を行えることを示した.さらに,プライザッハモデルを拡張して,高ひずみ速度域においても適用可能な速度依存プライザッハモデルを提案し,その同定手法を開発した
3.形状記憶合金線を編み合わせたシェル状編組体(円筒,球面,およびトーラス型)を製作し,静的な変形-復元力特性を実験的に調査した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] プライザッハモデルによる形状記憶合金免震装置のモデル化と地震応答解析2005

    • 著者名/発表者名
      増田 新, 長谷川 勝洋, 山下 義隆, 曽根 彰
    • 雑誌名

      日本機械学会Dynamics and Design Conference 2005 論文集 No.320(CD-ROM)

      ページ: 1-5

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi