研究課題
スマート構造技術を応用したヘルスモニタリングシステムでの損傷検出を実現するための要素技術を開発し、以下の成果を得た。(1)ロータを模擬した構造損傷モデルを製作した。(2)上記(1)の損傷モデルを用いて波動伝播実験を行った。具体的には、損傷モデルに取り付けた圧電素子から入射した探傷波がモデル内で反射・屈折・回折を多重回繰り返した後の信号を圧電素子に生じる電圧の時間変化として一定期間計測した。(3)上記(2)で計測した圧電素子の電圧信号を、損傷モデルに対応した波動伝播シミュレーションモデル(ANSYSで構築)に入力し、時間反転操作による損傷モニタリングが実現可能であることを示した。(4)節点数・自由度数が無制限のABAQUSによるモデル化と解析を実現するために大規模自由度での計算が実行可能なクラスタ対応の計算機(Linuxサーバー、Xeon 2CPU構成)を導入し、損傷モデルに対する精密な波動伝播シミュレーションが可能となるモデルをABAQUSで構築した。(5)上記(4)のモデルに対する波動伝播シミュレーションの実験的検証が、次年度の課題となった。
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