• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

音響分析を用いた映画の副音声同期化システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17760359
研究機関松江工業高等専門学校

研究代表者

和田守 美穂  松江工業高等専門学校, 情報工学科, 講師 (20270324)

キーワード副音声 / 音響分析 / ピッチ抽出 / 映写機
研究概要

視覚障害者に映画の音声ガイドを提供しようという活動がある。このとき,フィルムに新たな情報を書き込む余地が無いため,申請者らは,フィルムの動きを検出する同期化アダプタを映写機に取り付け,これをパソコンに接続して断片化した副音声を映写機固有の該当時刻に順次再生するシステムを開発した。しかしこのシステムでは,フィルムの動きを検出する同期化アダプタを映写機に直接取り付ける必要があり,またその取り付けにはある程度の知識や技術が必要であるため,取り付け具合によってはフィルム動作の検出に誤差を生じる可能性があった。
そこで,映写機がフィルムを送る際に定期的に発する機械音を録音し,その機械音をコンピュータで分析した結果から映写機の再生ピッチ(フィルムの動き)を検出することにより,同期化アダプタを必要としない副音声同期化システムを開発することを目的とし,ピッチ抽出アルゴリズムの開発を行ってきた。本年度は,そのアルゴリズムを用いた「音響分析による再生ピッチ自動検出ソフトウェア」の開発をおこなった。当初,音響分析にはDSPを用いる予定であたったが,実験の結果,ある程度高速なPCであれば,PC上でもリアルタイム処理が可能であることがわかった。そこで,PC上で動作するピッチ自動検出ソフトウェアの開発を行った。さらに,実際の劇場で上映中の映写機が発する機械音を用いた実験を行い,ピッチ抽出の精度について検討を行ったところ,多少誤差はあるものの,リアルタイムにピッチ検出が可能であることを確認した。

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi