• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

砂州形状特性が低水時の流路構造に及ぼす影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17760412
研究機関松江工業高等専門学校

研究代表者

溝口 敦子 (寺本 敦子)  松江工業高等専門学校, 環境・建設工学科, 助手 (40362280)

キーワード砂州形状 / 瀬淵構造 / 流路特性 / 移動床実験 / 河床変動解析
研究概要

近年,河川における物質循環,河川生態系に果たす砂州の役割が着目されている.砂州は,河川や河道区間によって形状,構成材料などが異なり,様々な特徴を有するが,砂州の特徴が異なるとその果たすべき機能も異なるし,砂州上に形成される低水路も砂州地形の違いによりその構造が異なると考えられる.そこで,交互砂州の形状に着目し,実験及び数値解析を用いて,砂州形成過程と砂州形状の関係,交互砂州形状とその上に形成される低水路構造について調べていく.
まず,一定流量通水時に形成される砂州の形成過程と平衡状態について調べた.その結果,単列砂州形成条件下で通水初期から発達した交互砂州と,複列砂州形成条件下で複列砂州が発達した後に形成された交互砂州とでは,縦断方向平均河床高の横断形状の特徴に藤田らが見出した蒲鉾型形状が明確に見られるか否かが大きく異なることがわかった.次に,実際の河川では様々な規模の出水があることを踏まえ,ある流量での平衡状態の砂州を初期河床として,初期河床形成流量とは異なる流量を通水し,砂州地形の変化を調べた.これにより,単列砂州形成条件下の流量を通水した場合,初期河床がどのような河床でもすぐにその流量に見合った砂州形状へと遷移するのに対し,複列砂州形成条件下の流量では,初期河床の影響を強く受け,形成されている砂州の一部のみが流路となり,砂州の上流部分に砂を堆積させることで砂州を後退させながら変形させることがわかった.
今年度は,こうした検討から,交互砂州の典型的形状として,単列砂州形成流量が流れた後の砂州と平坦河床に複列砂州形成流量が流れた後の砂州,単列砂州形成流量によって形成された砂州に複列砂州形成流量が流れた後の砂州を取り上げられると考え,典型的形状を三種類取り出し,それぞれについて小流量を流し低水路構造の特徴にも違いが表れることを示した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 砂州形状の特性と平水時の流路構造2006

    • 著者名/発表者名
      寺本 敦子
    • 雑誌名

      水工学論文集 第50巻

      ページ: 961-966

  • [雑誌論文] 洪水時に形成される砂州地形と低水時の瀬淵構造との関係2005

    • 著者名/発表者名
      寺本 敦子
    • 雑誌名

      河川技術論文集 Vol.11

      ページ: 369-374

  • [雑誌論文] Effects of Size Heterogeneity of Bed Materials on Mechanism to determine Bar Mode2005

    • 著者名/発表者名
      A.TERAMOTO
    • 雑誌名

      RCEM2005 Vol.1

      ページ: 433-444

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi